エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2023年6月10日 18:09 JST

羽田で接触のタイ航空機、右主翼端が破損　A滑走路手前でエバー機と

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　羽田空港で6月10日午前11時ごろ、タイ国際航空（THA/TG）の羽田発バンコク（スワンナプーム）行きTG683便（エアバスA330-300型機、登録記号HS-TEO）が誘導路を走行していた際、A滑走路（RWY16R）の手前で停止していた台湾のエバー航空（EVA/BR）の羽田発台北（松山）行きBR189便（A330-300、B-16340）に接触した。TG683便のA330の右主翼の先端は、接触の影響で損傷したとみられ、燃費を向上させる翼端の「ウイングレット」の上半分がなくなっていた。

エバー航空BR189便と接触して破損したタイ国際航空TG683便のA330右主翼端にあるウイングレット＝23年6月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

10日午前に羽田空港で接触したタイ国際航空バンコク行きTG683便とエバー航空台北行きBR189便の位置関係（Flightradar24から）

　国土交通省航空局（JCAB）によると、TG683便には乗客乗員合わせて264人が、BR189便には207人が乗っていたが、けがはないという。

　タイのTG683便は羽田を午前10時45分、エバーのBR189便は同46分に出発。羽田に4本ある滑走路のうち、A滑走路（RWY16R）端の手前付近で接触し、西側の誘導路に停止した。JCABによると、この影響でA滑走路が午前11時15分から午後1時3分まで閉鎖され、航空各社の羽田発着する便に30分から1時間程度の遅れが出た。

　現在は両機ともスポット（駐機場）へ移動。JCABが機体の状態を確認している。

＊写真は11枚。