企業, 機体 — 2015年3月19日 09:15 JST

島津製作所、民間機ビジネス拡大へ 米国子会社が新工場竣工

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 島津製作所(7701)は3月18日、100%出資する米国子会社シマヅ プレシジョン インスツルメンツ インク(SPI)の新工場が完成し、現地時間12日に竣工式を行ったと発表した。

島津製作所の米国子会社新工場で行われた竣工式(同社提供)

 2014年7月に着工した新工場は、カリフォルニア州ロングビーチのダグラス・パーク内に完成。同州トーランスにある現工場からは約20キロメートルの場所で、SPI本社は4月に移転し、新工場は6月から稼働する。延床面積は倍増となる5462平方メートル(工場面積は4135平方メートル)で、民間航空機ビジネス拡大を図る。新工場の投資総額は約12億円。

 トーランス工場では組立や試験、修理事業を担当していたが、新工場は部品加工や表面処理も行えるよう、機能を強化した。修理部門の面積が従来と比べて2倍以上となることから、取扱品目の拡大も計画している。

 新工場完成により、SPIは京都にある島津製作所の工場と連携して、ボーイングやハネウェルなど米国顧客を中心に、サービスを提供していく。

 主な生産品目は、コーポレートジェット向けの「エンジン・アクセサリ・ギアボックス」や、100席以上の旅客機で使われる操縦系統や降着装置、貨物扉用のアクチュエーター。SPIの売上高は年間20億円で、5年後の2020年には35億円を目指す。

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島津製作所

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