エアライン, 空港 — 2014年8月29日 12:50 JST

JAL、鉄板焼きをファーストクラス客に 羽田新ラウンジ

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 日本航空(JAL/JL、9201)は8月29日、羽田空港の国際線ファーストクラスラウンジをリニューアルオープンした。シェフが鉄板で焼く黒毛和牛と黒豚のハンバーグや靴磨きなど、人を介するサービスを重視することで差別化を図る。

シェフが鉄板を用いて目の前でハンバーグを調理するJALの羽田ファーストクラスラウンジ=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

温かみのあるサービスを提供したいと話す植木社長=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 これまでビジネスクラスなどの利用者を対象としたサクララウンジと、ファーストクラスの利用者向けラウンジがあった国際線ターミナル中央付近のフロアを改修。従来のファーストクラスラウンジと比べて3倍の広さとなる1531平方メートルの空間に、213席を配した。

 ラウンジやダイニング、マッサージコーナーに加えて、大人の隠れ家をイメージした「レッド・スイート」と呼ぶ空間を用意。1950年代にJALのパイロットが使用したバッグや制帽、歴代航空券などを展示するコーナーや、日本酒とローラン・ペリエ社のシャンパンなどを揃えたバーコーナー、パイロットがフライトで使うジャプセン社の航路図を壁紙に用いたプレイルームを設け、バーコーナーにはリーデル社の専用グラスを揃えた。

 レッド・スイートでは、英国の高級靴メーカー「JOHN LOBB(ジョン ロブ)」とのコラボレーションで、靴磨きサービスも提供。午前7時から正午と、午後5時半から午後11時半まで、専門スタッフが対応する。

 新ラウンジは、「一人ひとりのお客様に温かみのあるサービスをご提供したい」(JALの植木義晴社長)として、料理も従来からあるビュッフェスタイルに加えて、鉄板焼きを取り入れた。午前7時から午前11時半は特製パンケーキ、午後6時半から午後11時半は黒毛和牛75%と黒豚25%を使ったハンバーグを、デミグラスソースをベースとしたオリジナルソースで提供する。

 デザインは3月にオープンしたサクララウンジと同様、「モダンジャパニーズ」をコンセプトに、日本を代表するインテリアデザイナー、小坂竜氏が担当。受付からラウンジへ向かうエントランスには、左官職人、挾土秀平氏による飛行機雲をテーマにした左官壁のアートが飾られた。

 ファーストクラスラウンジは、ファーストクラス客のほかにJALのマイレージステータス最高位「ダイヤモンド」保持者と同行者、上位マイレージ会員制度「JALグローバルクラブ(JGC)」の「JGCプレミア」会員と同行者が利用できる。

*写真特集はこちら

モダンジャパニーズをコンセプトにした新ファーストクラスラウンジ=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

開放感のあるダイニング=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALの貴重な資料を展示する「レッド・スイート」=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

大人の隠れ家をイメージした「レッド・スイート」=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

世界の航路図を壁紙に用いた「レッド・スイート」のプレイルーム=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JOHN LOBBとのコラボで提供する靴磨きサービス=8月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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