- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

関空、国際線7割欠航 中韓便は95%に 9日から

 関西空港を運営する関西エアポート(KAP)によると、関空の国際線は3月9日から15日までの1週間で、計画されていた旅客便1422便の73%にあたる1040便が欠航する。このうち、中国本土の旅客便は前週比61便(12%)増の584便が欠航する。これまでと同じく欠航理由を確認できていないものもあり、すべての欠航便が新型コロナウイルス(COVID-19)に関係するかはわからないという。

国際線の7割が欠航する関空=20年3月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 関空から中国本土へは43都市へ乗り入れており、3月は週612便の運航が計画されていた。欠航は計画便数の95%に達する。

 香港とマカオについても、合わせて週112便の欠航が決定。計画では週128便の運航を予定しており、欠航は計画の88%にあたる。

 台湾路線は73便が欠航。週134便の計画で、55%にあたる便が欠航する。韓国路線は227便が欠航。週238便の計画で、95%が欠航する。また、東南アジア方面はシンガポール、ダナン、バンコク、クアラルンプール、マニラの5路線合わせて36便が欠航。週195便の計画に対し、19%が欠航する。

 欧州・中東方面はアムステルダム、チューリッヒの2路線で計4便が欠航。週42便の計画で、10%にあたる便が欠航する。ハワイ路線は週28便の計画に対し、14%にあたる4便が欠航する。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)が関空発着の中国路線すべての運休を決定しており、日本航空(JAL/JL、9201)も一部を減便。10日にJALはバンコク線の減便を新たに発表しており、今後も各社で運休や減便が拡大する可能性がある。

関連リンク
関西国際空港 [1]

スイスは3月1日就航
スイス国際航空、関空-チューリッヒ就航 コロナ拡大で式典中止 [2](20年3月2日)

航空券対応
スカイマークなども対象期間延長 手数料なしで変更・払戻 [3](20年3月6日)
ANAとJAL、変更手数料無料の対象期間延長 国内・国際線とも [4](20年3月6日)
JALとANA、国際線航空券も変更・払い戻し手数料無料 発券・搭乗日など条件、感染拡大で [5](20年3月2日)

JAL客室乗務員感染も症状なし
JALの客室乗務員、新型コロナ感染 隔離中で症状なし、シカゴ発JL009便乗務 [6](20年3月9日)

JAL国際線への影響
JAL、香港便を成田発着に ホノルルやデリー減便 [7](20年3月10日)
JAL、台湾・韓国便の運休・減便拡大 [8](20年3月3日)
JAL、中部-天津3月まで期間運休 感染拡大と検疫強化で [9](20年2月27日)
JAL、台湾・韓国も減便 ウイルス影響広がる [10](20年2月18日)
JAL、中国夜間駐機便を期間運休 中国滞在者の入国制限で [11](20年2月6日)
ANAとJAL、中国一部運休・減便 3月まで [12](20年2月4日)
JALの2月中国予約、10日間で25%キャンセル 3月は20%減 [13](20年1月31日)

ANA国際線への影響
ANA、北京便を成田発着に 香港や中韓便の運休続く [14](20年3月10日)
ANA、国際線運休・減便拡大 中韓台印9路線 [15](20年3月7日)
ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も [16](20年2月25日)
ANA、関西-杭州減便 3月は一時運休 [17](20年2月20日)
ANA、中国・香港便の運休さらに拡大 半数以下の週85往復に [18](20年2月13日)
ANA、中国便の運休拡大 計画半減し週81往復に [19](20年2月6日)
ANAの中国発2月予約、昨年の半分に 日本発も4割減 [20](20年1月30日)
ANA、成田-武漢線の欠航継続 3月1日まで [21](20年1月30日)
武漢チャーター機、羽田2タミサテライト”貸切”で感染防ぐ 普段は国内線用 [22](20年1月29日)

国内線減便
スカイマーク、羽田-札幌など国内8路線減便 6000人影響 [23](20年3月9日)
ANA、国内線522便減便 13日から19日、25路線 [24](20年3月7日)
JAL、国内線684便減便 13日から19日まで、38路線影響 [25](20年3月6日)
JALとANA、国内線でも減便 ウイルス影響、羽田-福岡など38路線558便 [26](20年3月4日)

ANAは国内線普通席でドリンク提供中止
ANA、国内線普通席のドリンク提供中止 感染拡大で、毛布も [27](20年3月5日)

大手2社以外への影響
ピーチ、ソウル・上海便の運休拡大 19日から台北復便も [25](20年3月6日)
ジェットスター・ジャパン、関西-マニラ期間運休 新型コロナ影響、グループ便に振り替え [28](20年3月6日)
ジェットスター・ジャパン、成田-札幌80便減便 国内線は無料変更・払い戻し [29](20年3月5日)
春秋航空日本、天津運休 武漢・重慶・寧波に続き [30](20年3月3日)
スターフライヤー、国際2路線期間運休 羽田-北九州は減便 [31](20年3月4日)
ジェットスター・ジャパン、一時運休継続 5月末まで、成田-台北も [32](20年3月3日)
エアアジア・ジャパン、中部-台北一部運休 [33](20年3月2日)
ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線 [34](20年2月21日)
ジェットスター・ジャパン、成田-香港も一時運休 [35](20年2月14日)
ジェットスター・ジャパン、成田-上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ [36](20年2月4日)
ピーチ、国際全路線に影響拡大 羽田-台北など11路線一時運休、減便は4路線 [37](20年2月27日)
ピーチ、那覇-香港3月まで運休 関空は減便 [38](20年2月12日)
ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで [39](20年2月5日)

海外の航空各社の運休
カンタス航空のA380、8機運航停止 新型コロナ影響、9月まで [40](20年3月10日)
キャセイ、日本7路線期間運休 新型コロナ、500便超に影響 [41](20年3月9日)
ユナイテッド航空、グアム4月末まで減便 成田・中部・関空発着 [42](20年3月9日)
ルフトハンザ、A380一時運航停止も グループ便最大半減検討 [43](20年3月8日)
ハワイアン航空、羽田-コナ期間運休 ホノルルも減便 [44](20年3月7日)
デルタ航空、日本6路線減便 羽田も対象、関空-シアトル期間運休 [45](20年3月5日)
シルクエアー、広島-シンガポール運休 3月26日に最終便 [46](20年3月3日)
ユナイテッド航空、成田3路線期間運休 羽田は通常運航 [47](20年3月1日)
シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大 [48](20年2月26日)
シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響 [49](20年2月19日)
キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象 [50](20年2月10日)

入国規制
中国・韓国から入国制限 到着は成田・関空のみ [51](20年3月5日)
北京と上海、日本発渡航者を14日間隔離 出張困難に [52](20年3月4日)
インド、日本人の未入国ビザ無効に 感染拡大防止で [53](20年3月3日)

各空港でも影響
中部空港、3月は中国路線3路線 便数9割以上減 [54](20年2月29日)
成田空港、2月の中国旅客66.5%減 田村社長「全方面に影響懸念」 [55](20年2月27日)

セントレアの検疫で感染者確認
中部空港で感染者確認 ベトナム経由で帰国、入国前検疫で [56](20年3月4日)