キャセイパシフィック航空（CPA/CX）と傘下のキャセイドラゴン航空（HDA/KA）は、3月9日から日本7路線を順次期間運休している。中国本土から感染が拡大した新型コロナウイルス（COVID-19）により、日本政府が香港・マカオを含む中国と韓国からの入国制限を強化したことによるもので、冬ダイヤが終了する28日までの20日間を対象に、500便以上に影響が出る見通し。
期間運休を伝えるキャセイパシフィック航空の中部空港カウンター＝20年2月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
9日から運休となったのは1日1往復ずつ運航する香港－札幌線と中部線、キャセイドラゴンが1日1往復運航する香港－福岡線と週4往復の那覇線の4路線。1日2往復の香港－羽田線は、9日の午前羽田発の香港行きCX543便が最終で、10日から運休する。
1日最大6往復の香港－成田線と、1日5往復の香港－関西線の2路線は、9日から12日まで直行便を1日1往復に減便。成田と関空には、香港から台北（桃園）経由でも乗り入れ、成田へは9日と11日、関空へは10日と12日に1日1往復ずつ運航する。直行便・経由便ともに、13日以降は運休する。
減便・運休前のグループの日本路線は7路線で、1日あたりおよそ16往復運航していた。9日以降は7路線で500便以上が運休となる。またキャセイドラゴン航空は、香港－新潟と徳島の2路線をいずれも週2往復ずつ季節運航していたが、7日の運航を最後に運休している。
3月9日から12日までの運航スケジュール
羽田→香港
CX543 羽田（10:45）→香港（15:00）運航日：3月9日
香港→成田
CX504 香港（09:05）→成田（14:10）運航日：3月9日、11日
CX520 香港（10:30）→成田（15:35）運航日：3月10日、12日
成田→香港
CX505 成田（18:00）→香港（22:25）運航日：3月9日、11日
CX521 成田（16:45）→香港（21:05）運航日：3月10日、12日
香港－台北－成田
CX450 香港（10:00）→台北（11:50/12:50）→成田（16:50）運航日：3月9日、11日
CX451 成田（15:20）→台北（18:40/19:40）→香港（21:45）運航日：3月9日、11日
香港→関西
CX506 香港（10:30）→関西（15:05）運航日：3月9日、10日、11日
CX562 香港（09:20）→関西（13:55）運航日：3月11日
関西→香港
CX507 関西（17:55）→香港（21:35）運航日：3月9日、10日、11日
CX561 関西（17:10）→香港（20:45）運航日：3月11日
香港－台北－関西
CX564 香港（08:30）→台北（10:15/11:15）→関西（14:55）運航日：3月10日、12日
CX565 関西（16:05）→台北（18:30/19:30）→香港（21:30）運航日：3月10日、12日
関連リンク
キャセイパシフィック航空 [1]
2月10日から大幅減便
・キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象 [2]（20年2月10日）
海外の航空各社の運休
・ユナイテッド航空、グアム4月末まで減便 成田・中部・関空発着 [3]（20年3月9日）
・ルフトハンザ、A380一時運航停止も グループ便最大半減検討 [4]（20年3月8日）
・ハワイアン航空、羽田－コナ期間運休 ホノルルも減便 [5]（20年3月7日）
・デルタ航空、日本6路線減便 羽田も対象、関空－シアトル期間運休 [6]（20年3月5日）
・シルクエアー、広島－シンガポール運休 3月26日に最終便 [7]（20年3月3日）
・ユナイテッド航空、成田3路線期間運休 羽田は通常運航 [8]（20年3月1日）
・シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大 [9]（20年2月26日）
・シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響 [10]（20年2月19日）
航空券対応
・スカイマークなども対象期間延長 手数料なしで変更・払戻 [11]（20年3月6日）
・ANAとJAL、変更手数料無料の対象期間延長 国内・国際線とも [12]（20年3月6日）
・JALとANA、国際線航空券も変更・払い戻し手数料無料 発券・搭乗日など条件、感染拡大で [13]（20年3月2日）
国内線減便
・スカイマーク、羽田－札幌など国内8路線減便 6000人影響 [14]（20年3月9日）
・ANA、国内線522便減便 13日から19日、25路線 [15]（20年3月7日）
・JAL、国内線684便減便 13日から19日まで、38路線影響 [16]（20年3月6日）
・JALとANA、国内線でも減便 ウイルス影響、羽田－福岡など38路線558便 [17]（20年3月4日）
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JAL国際線への影響
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大手2社以外への影響
・ピーチ、ソウル・上海便の運休拡大 19日から台北復便も [16]（20年3月6日）
・ジェットスター・ジャパン、関西－マニラ期間運休 新型コロナ影響、グループ便に振り替え [33]（20年3月6日）
・ジェットスター・ジャパン、成田－札幌80便減便 国内線は無料変更・払い戻し [34]（20年3月5日）
・春秋航空日本、天津運休 武漢・重慶・寧波に続き [35]（20年3月3日）
・スターフライヤー、国際2路線期間運休 羽田－北九州は減便 [36]（20年3月4日）
・ジェットスター・ジャパン、一時運休継続 5月末まで、成田－台北も [37]（20年3月3日）
・エアアジア・ジャパン、中部－台北一部運休 [38]（20年3月2日）
・ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線 [39]（20年2月21日）
・ジェットスター・ジャパン、成田－香港も一時運休 [40]（20年2月14日）
・ジェットスター・ジャパン、成田－上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ [41]（20年2月4日）
・ピーチ、国際全路線に影響拡大 羽田－台北など11路線一時運休、減便は4路線 [42]（20年2月27日）
・ピーチ、那覇－香港3月まで運休 関空は減便 [43]（20年2月12日）
・ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで [44]（20年2月5日）
入国規制
・中国・韓国から入国制限 到着は成田・関空のみ [45]（20年3月5日）
・北京と上海、日本発渡航者を14日間隔離 出張困難に [46]（20年3月4日）
・インド、日本人の未入国ビザ無効に 感染拡大防止で [47]（20年3月3日）
各空港でも影響
・関空、国際線半数が欠航 中国便は8割超、2日から [48]（20年3月2日）
・中部空港、3月は中国路線3路線 便数9割以上減 [49]（20年2月29日）
・成田空港、2月の中国旅客66.5％減 田村社長「全方面に影響懸念」 [50]（20年2月27日）
JALのCAも感染
・JALの客室乗務員、新型コロナ感染 隔離中で症状なし、シカゴ発JL009便乗務 [51]（20年3月9日）
セントレアの検疫で感染者確認
・中部空港で感染者確認 ベトナム経由で帰国、入国前検疫で [52]（20年3月4日）