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デルタ航空、日本6路線減便 羽田も対象、関空-シアトル期間運休

 デルタ航空(DAL/DL)は現地時間3月4日、季節運航のシアトル-関西線を期間運休すると発表した。中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によるもので、2021年夏ダイヤでの再開を予定する。また、東京(成田・羽田)と中部(セントレア)、関空への計6路線を、3月7日の現地発から4月30日まで減便する。

日本6路線を期間減便するデルタ航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 デルタ航空の日本路線は、以遠権による第三国路線を含め12路線運航している。このうち期間運休するのはシアトル-関西線のみ。同路線は夏季の季節運航便で、2020年は運休する。

 減便となる成田路線は、ポートランドとアトランタの2路線。ポートランド線は現在の週5往復から週3往復に、アトランタ線は1日1往復から週5往復に減便する。羽田路線はミネアポリス線のみが減便対象で、1日1往復から週5往復に減便となる。もう1路線のロサンゼルス-羽田線は、通常どおり1日1往復運航する。

 成田を発着するデルタ便は2路線のほか、デトロイトとシアトル、ホノルルの3路線も1日1往復ずつ運航している。デルタ航空は3月28日の現地発から5路線を羽田へ移管し、成田から撤退する。減便対象となるポートランドとアトランタの2路線は、羽田移管後も4月30日まで減便となる。

 2路線運航する中部発着路線は、デトロイトとホノルルの2路線すべてが減便対象となる。現在は週5往復ずつの運航で、2路線とも週3往復に減便する。2路線ある関空路線のうち、もう1つのホノルル線は、1日1往復から週3往復に減便する。

 以遠権路線は1路線のみで、成田-マニラ線を1日1往復運航している。成田撤退に伴い、同路線は3月27日を最後に運休。運休まで通常運航する。運休後はソウル(仁川)-マニラ線を3月29日に開設予定だったが、新型コロナの影響により5月1日に延期している。

 米国の航空会社では、ユナイテッド航空(UAL/UA)が日本路線を含む一部のアジア路線を期間運休・減便。成田4路線、関西1路線が対象で、羽田路線は通常どおり運航する。

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