全日本空輸（ANA/NH）は、国内線普通席でのドリンク提供を3月6日から中止する。中国から感染が拡大した新型コロナウイルス（COVID-19）の影響によるもので、上級クラス「プレミアムクラス」は提供するドリンクを限定する。
新型コロナウイルスの感染拡大により国内線普通席でドリンク提供を中止したANA＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
対象は国内全路線。ANAでは、乗客にドリンクを持参するよう呼びかけている。プレミアムクラスでは、ワイン・ビール・コーラ・水のみ提供する。毛布の提供も全クラスで中止し、プレミアムクラスは枕の提供も取り止める。
ANAでは、新型コロナの感染拡大に伴い、機内サービスの見直しを進めている。国際線は3月1日から中国や香港、韓国・ソウル（金浦）路線でエコノミークラスの機内食を和食または洋食の1メニュー提供に変更済みで、ドリンクはペットボトルの水に切り替えている。これらの路線では、ビジネスクラスも5日から和食のみの提供に変更し、感染拡大を防ぐ措置をとっている。
また、不特定多数が手にする機内誌も、座席ポケットに置くことを中止し、希望者には客室乗務員が対応するようにしている。
国際線と国内線のラウンジも、個別包装のメニューに限定するなど、提供方法を変更している。
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