- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

JAL A350-1000、初号機がロゴなしで復帰 年度内11機に

 日本航空(JAL/JL、9201)の最新鋭国際線機材エアバスA350-1000型機のうち、機体後部に赤い「A350-1000」ロゴが描かれていた初号機(登録記号JA01WJ)が、定期整備を終えて運航に復帰し、ロゴのない製造当初の姿に戻った。

赤文字のデカールがはがされたJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 初号機は現地時間2023年12月11日にエアバスの最終組立工場があるトゥールーズで引き渡され、羽田には15日に到着。納入時は機体後部に何も描かれていない、真っ白な塗装だったが、羽田到着後に実施した就航前の整備作業でデカールが貼られ、2024年1月24日の就航初便である羽田発ニューヨーク行きJL6便に投入された。

 デカール姿での最後の運航は、先月7月31日に羽田へ帰着したパリ発JL46便。翌8月1日から18日まで行われた重整備「C-CHECK(Cチェック)」の中で、デカールの耐久性から整備作業の一環ではがされた。19日の羽田-ロサンゼルス線(JL16/15)から運航に復帰し、これまでに21日の羽田-ロンドン線(JL43/44)、23日の羽田-ロサンゼルス線に投入されている。

 ロサンゼルス線は6月30日からA350-1000で運航。初便には初号機が投入され、ロゴ入りの機体が投入初便を運航するのはこれが最後となった。

羽田空港を出発するロサンゼルス線のA350-1000初便JL16便を横断幕を手に見送るJALのスタッフ=25年6月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港のC滑走路を離陸するJALのA350-1000ロゴ入り初号機の最終運航となったパリ行きJL45便=25年7月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJ=25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

赤文字のデカールがはがされたJAL A350-1000初号機JA01WJ=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 2019年9月1日に就航した国内線機材A350-900は、初号機(JA01XJ)が赤、2号機(JA02XJ)が銀、3号機(JA03XJ)が緑と、機体ごとに色が異なる塗装でA350のロゴが描かれたが、A350-1000の赤いロゴはデカール。1枚約2メートル×1メートルのものを片側28枚、左右合わせて56枚を貼り付けた。

 A350-1000のデカールは初号機と2号機(JA02WJ)の2機に施された。2019年1月26日に就航した2号機は約3カ月後の2019年4月17日から今年3月29日までロゴ入りで運航されてたが、同じくデカールの耐久性の観点からはがされ、現在は通常塗装に戻っている。JALのA350-1000では、2号機が最初にCチェックを迎えたことから、先にデカールがはがされた。

トゥールーズを離陸し翼を振るJALのA350-1000初号機フェリーフライト羽田行きJL8102便=23年12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

機体後部に赤いロゴが描かれた羽田空港に駐機中のJALのA350-1000初号機=23年12月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に並ぶJALのA350-1000初号機(手前)と到着したばかりの2号機=24年1月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を離陸するJAL A350-1000初便ニューヨーク行きJL6便=24年1月24日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

 7月29日に10号機(JA10WJ)が就航したことで、JALのA350-1000は発注済み13機のうち10機がそろい、年度内に11号機も引き渡される見通し。座席数はいずれも4クラス239席で、個室タイプのファーストクラスが6席(1列1-1-1席)、個室ビジネスクラスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)となっている。

 現在は羽田-ニューヨーク、ダラス・フォートワース、ロンドン、パリ、ロサンゼルスの計5路線に投入。10月26日開始の冬ダイヤでは、時期により隔日投入となっているパリ線も11月9日からは全便がA350-1000に統一され、2004年に就航したボーイング777-300ER型機の置き換えが進んでいる。

*写真は18枚。

羽田空港で出発を待つJALのA350-1000ダラス線投入初便のJL12便(手前、初号機JA01WJ)と赤いロゴのデカールを貼ったばかりの2号機JA02WJによるニューヨーク行きJL6便=24年4月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港で出発を待つJAL A350-1000の(手前から)2号機JA02WJによるニューヨーク行きJL6便、7号機JA07WJのロンドン行きJL43便、10号機JA10WJのダラス行きJL12便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港で出発を待つJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港で出発を待つJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便(手前)と777-300ER JA739Jによるサンフランシスコ行きJL2便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港で出発を待つJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を離陸するJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を離陸するJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を離陸するJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

赤文字のデカールがはがされたJAL A350-1000初号機JA01WJによるロサンゼルス行きJL16便=25年8月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
JAL国際線 AIRBUS A350-1000 [1]
日本航空 [2]

ロゴ入り運航終了
JAL A350-1000初号機、就航以来の赤いロゴ終了 重整備で格納庫入り [3](25年8月2日)

トゥールーズ離陸やロゴ入り2機並び
JAL A350-1000、ロゴ入り2機並ぶ 特集・777-300ERから進む世代交代 [4](24年5月5日)
JAL、A350-1000初号機が羽田へ翼振り出発 19年ぶり旗艦機刷新 [5](23年12月14日)

パリ・ロサンゼルス就航
JAL A350-1000、ロサンゼルス就航 ロゴ入り初号機で初の米西海岸へ [6](25年6月30日)
JAL、A350-1000パリ就航 母国”里帰り”前に4機並び [7](25年5月1日)

25年度
「就航したての機体のように」JAL A350-1000初の重整備完了へ、2号機ロゴなしに [8](25年4月15日)
JAL A350-1000、25年度3機増で11機体制「パリや西海岸展開したい」 [9](24年11月1日)

動画(YouTube Aviation Wireチャンネル [10]
JAL A350-1000 ロンドン線初便 羽田出発 [11]

写真特集・JAL新旗艦機A350-1000
(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス [12]
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス [13]
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ [14]
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求 [15]