全日本空輸（ANA/NH）は9月8日、国際線の運航計画を追加で見直したと発表した。対象期間は9月30日までと10月1日から31日まで。9月は成田－ヤンゴン線とマニラ線、プノンペン線を、現地発を中心に復便する。10月の運休・減便は75路線5535便のうち、87％にあたる73路線4811便が対象で、羽田－ヒューストン線を再開するほか、成田－ホノルル線を2往復運航する。
10月に羽田－ヒューストン線を再開するANA＝PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
9月30日までは、計画していた75路線5356便のうち89％にあたる73路線4743便を運休・減便。新たに発表した復便は3路線5便で、成田－ヤンゴン線は4日と11日、18日、27日の現地発を運航する。成田－マニラ線のうち成田発は6日と13日に運航し、現地発は火曜と金曜を除く週5便を設定する。成田－プノンペン線は26日の現地発のみ運航する。
10月1日からの追加発表分のうち通常運航を続けるのは、週7往復の成田－ロサンゼルス線（NH6/5）と成田－シカゴ線（NH12/11）の2路線のみ。40路線が運休となり、25路線で計画比での減便が生じる。
減便路線のうち、10月に再開するのは羽田－ヒューストン線のみ。既存便のNH114/113便を木曜と金曜、日曜の週3往復運航し、10月1日の羽田発から再開する。1日は羽田発のみ運航する。
成田－ホノルル線は、ハワイへの赴任や留学、在住者の一時帰国向けに2往復のみ運航（関連記事 [1]）。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で3月に運休して以来約半年ぶりの運航で、成田発のNH184便を10月5日と19日、ホノルル発のNH183便を6日と20日に設定し、ボーイング787-9型機（3クラス246席：ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席）を投入する。
増便は4路線で、現在週3往復の羽田－ニューヨーク線は週5往復に増便。成田－メキシコシティ線は週5往復から6往復に、羽田－パリ線は週2往復から週3往復に、ぞれぞれ増便となる。週3往復の羽田－シドニー線は、現地発を週5便に増やすものの、羽田発は週3便を継続する。また、夏ダイヤが始まった3月29日から予定していた羽田－シドニー線NH889/890便の増便は、11月1日に延期となった。
ANAによると、再開する羽田－ヒューストン線のほか増便する4路線などは貨物需要が多くを占め、旅客需要は一部のみだという。
このほか、夏ダイヤで開設予定の羽田－青島とサンフランシスコ、サンノゼの3路線は、11月1日の開設に延期。羽田－深センとストックホルム、ミラノ、イスタンブール、モスクワの5路線は開設時期を未定としている。
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全日本空輸 [2]
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