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インド、日本人の未入国ビザ無効に 感染拡大防止で

 インド政府は現地時間3月3日、日本人に発給された未入国のビザを無効にすると発表した。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防ぐ措置で、3日から即時適用される。

日本人の未入国ビザ無効としたインド政府

 在日インド大使館によると、3日以前に日本とイタリア、イラン、韓国の国籍保持者に発給されたビザについて、インド未入国の場合は無効とした。外交官や国際機関の職員、航空会社の社員などは対象外だが、入国時の医療検査が強制的に実施されるという。

 また、2月1日以降に日本や中国、イラン、イタリア、韓国に入国歴があるすべての外国人に発給されたビザも、インド未入国の場合は無効になった。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)がインド路線を運航している。今後の対応について、両社は「詳細を確認中」と回答した。ANAは成田-デリー線とムンバイ線、チェンナイ線の3路線、JALは成田-デリー線を運航中で、JALは29日に成田-ベンガルール(バンガロール)線の開設を予定している。

関連リンク
在日インド大使館 [1]
新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限) [2](外務省 海外安全ホームページ)
日本航空 [3]
全日本空輸 [4]

航空券対応
JALとANA、国際線航空券も変更・払い戻し手数料無料 発券・搭乗日など条件、感染拡大で [5](20年3月2日)
航空各社、国内線航空券の変更・払い戻し手数料無料に 感染拡大で [6](20年2月28日)

JALへの影響
JAL、台湾・韓国便の運休・減便拡大 [7](20年3月3日)
JAL、中部-天津3月まで期間運休 感染拡大と検疫強化で [8](20年2月27日)
JAL、台湾・韓国も減便 ウイルス影響広がる [9](20年2月18日)
JAL、中国夜間駐機便を期間運休 中国滞在者の入国制限で [10](20年2月6日)
ANAとJAL、中国一部運休・減便 3月まで [11](20年2月4日)
JALの2月中国予約、10日間で25%キャンセル 3月は20%減 [12](20年1月31日)

ANAへの影響
ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も [13](20年2月25日)
ANA、関西-杭州減便 3月は一時運休 [14](20年2月20日)
ANA、中国・香港便の運休さらに拡大 半数以下の週85往復に [15](20年2月13日)
ANA、中国便の運休拡大 計画半減し週81往復に [16](20年2月6日)
ANAの中国発2月予約、昨年の半分に 日本発も4割減 [17](20年1月30日)
ANA、成田-武漢線の欠航継続 3月1日まで [18](20年1月30日)
武漢チャーター機、羽田2タミサテライト”貸切”で感染防ぐ 普段は国内線用 [19](20年1月29日)

LCC各社への影響
春秋航空日本、天津運休 武漢・重慶・寧波に続き [20](20年3月3日)
ジェットスター・ジャパン、一時運休継続 5月末まで、成田-台北も [21](20年3月3日)
エアアジア・ジャパン、中部-台北一部運休 [22](20年3月2日)
ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線 [23](20年2月21日)
ジェットスター・ジャパン、成田-香港も一時運休 [24](20年2月14日)
ジェットスター・ジャパン、成田-上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ [25](20年2月4日)
ピーチ、国際全路線に影響拡大 羽田-台北など11路線一時運休、減便は4路線 [26](20年2月27日)
ピーチ、那覇-香港3月まで運休 関空は減便 [27](20年2月12日)
ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで [28](20年2月5日)

海外の航空各社の運休
シルクエアー、広島-シンガポール運休 3月26日に最終便 [29](20年3月3日)
ユナイテッド航空、成田3路線期間運休 羽田は通常運航 [30](20年3月1日)
シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大 [31](20年2月26日)
シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響 [32](20年2月19日)
キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象 [33](20年2月10日)

各空港でも影響
関空、国際線半数が欠航 中国便は8割超、2日から [34](20年3月2日)
中部空港、3月は中国路線3路線 便数9割以上減 [35](20年2月29日)
成田空港、2月の中国旅客66.5%減 田村社長「全方面に影響懸念」 [36](20年2月27日)