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ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も

 全日本空輸(ANA/NH)は2月25日、中国本土への3路線を一時運休すると発表した。感染が拡大する新型コロナウイルス(COVID-19)の影響での需要低下によるもので、うち2路線は関西路線となる。今回の一時運休により、関空からの中国本土5路線はすべて運休することになる。

中国3路線を一時運休するANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 一時運休となるのは成田-上海(浦東)線と関西-上海線、関西-北京線の3路線。上海2路線は3月2日から、関西-北京線は3日から運休し、夏ダイヤ初日の29日の再開を予定する。

 ANAが関空から乗り入れる中国本土は5都市で、北京と大連、青島、杭州に1日1往復ずつ、上海に1日2往復乗り入れている。このほか香港も1日1往復就航していたが、関空からの中国路線はすべて一時的に運休する。

 冬ダイヤ期間中、ANAは武漢を除く中国本土と香港路線を週186往復計画していたが、今回の発表で計画の33%にあたる週61往復に減少する。

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