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英IAG、737MAXを200機発注へ ウォルシュCEO「数カ月以内の運航再開に期待」

 ボーイングは現地時間6月18日、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)などを傘下に持つ英IAG(インターナショナル・エアラインズ・グループ)から、737 MAXを200機発注するコミットメントを獲得したと、パリ航空ショーで発表した。発注が確定すると、今年3月に起きた墜落事故後では737 MAXにとって初の大型受注となり、価格表ベースで総額240億ドル(約2兆6000億円)を上回る規模の契約になる。

IAGがパリ航空ショーで大量発注の意向を示した737 MAX=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 IAGが737 MAXを発注する場合、メーカー標準座席数が2クラス178席の737 MAX 8と、同204席の737 MAX 10の組み合わせになる。IAGは現在、単通路の小型機はエアバスA320ファミリーを主力としており、価格競争を促す狙いもある。

 IAGのウィリー・ウォルシュCEO(最高経営責任者)は、737 MAXの運航再開時期について、「数カ月以内に再開することを期待している」とコメントした。

関連リンク
IAG [1]
Boeing [2]
ボーイング・ジャパン [3]

部品不備が発覚
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737 MAX墜落事故
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日系の発注
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