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ANA国内線、座席指定可の運賃も“選べない時間帯”6月まで機能制限

 きのう5月19日搭乗分から刷新された全日本空輸(ANA/NH)の国内線予約システムで、3種類ある運賃のうち、事前に座席指定可能な「スタンダード」「フレックス」でも、出発空港によっては出発時刻の48時間前から24時間前まで座席指定できない時間帯が生じている。6月9日まで予定しているシステム移行期間中の制限で、事前に座席を指定したい場合、注意が必要だ。

国内線予約システムが刷新されたANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

6月9日までのシステム移行期間に座席指定不可になる時間帯(ANAのサイトから)

 「スタンダード」と「フレックス」は、3種類の中で最も安価な運賃「シンプル」と異なり、事前座席指定が可能。しかし、システム移行期間中はスタンダードとフレックスも、出発空港によっては出発時刻の48時間前から24時間前まで座席指定ができない空白の時間帯が生じる。このため、出発48時間前までに座席指定を済ませるのが確実だ。

 一方、48時間前を過ぎた場合、出発24時間前以降のオンラインチェックイン時か、空港カウンターで指定することになる。「シンプル」の場合、出発24時間前から座席指定が可能になるため、48時間前までに指定できないと選択可能な座席が減っている可能性が高くなる。

 システム移行は5月19日から6月9日までの予定で、空港ごとに国内線と国際線のシステム統合を順次進めている。移行初日から全空港が統合後の扱いになるわけではなく、5月20日から26日までは福島、成田、佐賀の3空港を除く国内全空港が「システム統合前の空港」となる。このため、羽田、伊丹、関西、新千歳、福岡、那覇など多くの空港を出発する便で、座席指定できない時間帯が発生する。27日から6月2日、6月3日から9日も、空港ごとに状況が異なる。

各空港のシステム移行状況(ANAのサイトから)

 座席指定の制限以外にも、移行期間中は一部サービスに制約がある。「システム統合前の空港」から「システム統合後の空港」へ乗り継ぐ場合、自動チェックイン機を利用できない場合があるほか、システム統合前の空港ではアップグレードの空席待ちを申し込めない。また、システム統合後の空港でも、アップグレードの空席待ちはANAウェブサイトやANAアプリでは申し込めず、希望者は係員へ申し出る必要がある。

 ANAは、国内線と国際線の旅客サービスシステムを新予約システム「アマデウス アルテア(Amadeus Altea)」に統合した。現在起きている制限はシステム移行に伴う一時的なもの。ANAは事前にウェブサイトで案内していたが、予約段階では利用者が状況を把握しにくいケースも出ている。

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