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KC-46A、米空軍納入95機に トラビス基地へ15号機

 ボーイングは現地時間8月8日(日本時間9日)、空中給油・輸送機KC-46A「ペガサス」を、米空軍へ納入したと明らかにした。同軍向けでは95機目の引き渡しとなった。

トラビス空軍基地へ向かうKC-46A(ボーイング提供)

 今回引き渡されたのは同基地向けの15号機で、米カリフォルニア州にあるトラビス空軍基地の第60航空機動航空団が運用する見通し。

 KC-46Aは、ボーイングが長距離貨物機「767-200LRF」として計画した機体を基に開発された空中給油・輸送機で、767-200ER旅客機の胴体、767-300F貨物機の主翼・着陸装置・貨物用ドア・床、767-400ERのコックピットとフラップを組み合わせたKC-767の米軍仕様「KC-767 Advanced Tanker(KC-767AT)」を発展させたもの。空中給油機能などを装備しない貨物機「767-2C」として製造後、軍用機として改修されるとKC-46Aになる。

 日本はKC-46Aを6機発注済みで、4機を受領済み。今年5月に来日したボーイングでKC-46Aの事業開発を担当するショーン・マーティン・シニアセールスマネージャーは、航空自衛隊向け5号機と6号機の引き渡し時期について、「年末までに予定通り引き渡しを見込んでいる」と説明している。一方、不具合が起きている「RVS(Remote Vision System:遠隔視認システム)」の改良版導入は、2027年となる見通し。

関連リンク
KC-46A Pegasus [1](Boeing)
U.S. Air Force [2]

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