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ANAのA380、20日にデリバリー式典 YouTubeで生中継、成田に21日着

 エアバスは、全日本空輸(ANA/NH)向けA380型機のデリバリーセレモニーを現地時間3月20日午後1時(日本時間同日午後9時)から仏トゥールーズで開催し、YouTubeで生中継する。

*セレモニーの記事はこちら [1]

3月20日に引き渡されるANAのA380初号機=18年12月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、A380の新造機を3機発注済みで、すべて成田-ホノルル線に投入する。5月24日から初号機(登録記号JA381A)が週3往復で就航後、7月1日から2号機(JA382A)を投入し、週10往復に拡大。最後の3号機(JA383A)は、2020年4-6月期に受領を計画している。

 座席数は4クラス520席で、ANAのホノルル線では初のファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を採用した。

 ファーストは日本初のドアを備えた個室型シートを採用し、ビジネスは家族やカップルが隣同士で座れるペアシートを設けるほか、エコノミー後方には日本の航空会社初となるカウチシート「ANA COUCHii」を導入する。

ANAのA380カウチシートに横になる綾瀬はるかさん=18年11月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付け、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施す。初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機(JA383A)がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとに色が異なるデザインが採用された。

 20日のデリバリーセレモニーには、ANAHDの片野坂真哉社長やエアバスのトム・エンダースCEO(最高経営責任者)らが出席する。成田空港には、21日午後に到着する見通し。

 日本の航空会社でA380を運航するのは、ANAが初めて。一方、エアバスは今年2月14日に、A380の引き渡しを2021年で終了すると発表。最大顧客であるエミレーツ航空(UAE/EK)が発注済みの162機のうち、39機をキャンセルしたことによるもの。ANAでは、A380の運航にあたり生産終了決定の影響はないとしている。

関連リンク
Delivery Ceremony: First A380 to All Nippon Airways (ANA) [2](YouTube)
#hawaii24 [3](ANAの特設サイト)
全日本空輸 [4]
Airbus [5]
エアバス・ジャパン [6]

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