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関空の鉄道、18日始発から再開 計画より3日前倒し

 国土交通省と新関西国際空港会社、JR西日本、南海電鉄は9月15日、関空と対岸を結ぶ鉄道について、18日始発から再開すると発表した。復旧作業が計画より早く進んだためで、21日再開としていた予定を3日前倒しする。

18日の始発から運転再開する南海(手前)とJR西日本の関西空港駅=18年9月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

りんくうタウン駅止まりで運転するJR西日本の関西空港線=18年9月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JRと南海は現在、対岸でもっとも関空側に位置する「りんくうタウン駅」までの運行。同駅と関空間は、臨時シャトルバスが結んでいる。しかし、関空の本格運用再開には鉄道再開が不可欠で、復旧作業を急ピッチで進めてきた。

 関係者によると、14日に第1ターミナル(T1)の暫定運用を始めたことにより、朝はりんくうタウン発が、夜は関空発のシャトルバスの混雑が激しいという。

 4日にタンカーが衝突した連絡橋は、12日から道路が通る橋桁「道路桁」の撤去を始め、14日午後2時ごろ完了。現在は線路が通る鉄道桁の健全性が確認できたことから、軌道の整備と架線の復旧作業などを進めており、今後試運転を実施して、18日始発からJRと南海の運転を再開する。

 関空では、台風による高潮の被害が比較的少なかった第2ターミナル(T2)とB滑走路を使い、7日に国内線の、8日に国際線の一部が運航を再開。14日からはT1南側の暫定運用を開始し、21日に残る北側を再開する。

クレーン船により橋桁が撤去され鉄道の復旧作業が進む関空連絡橋の線路=18年9月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

クレーン船による撤去作業が進む関空連絡橋の橋桁=18年9月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空連絡橋のレールゆがみ補修の進捗状況(新関空会社などの発表資料から)

関連リンク
国土交通省 [1]
新関西国際空港株式会社 [2]
JR西日本 [3]
南海電鉄 [4]

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