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ルフトハンザ、A340-600を10月退役 747-400も2機運休、燃油高で前倒し

 ルフトハンザグループ(DLH/LH)は現地時間4月16日、燃油価格高騰とストライキによる追加負担増加を受け、機材更新と運航規模縮小の計画を前倒しすると発表した。3段階で供給量を削減し、第2段階で4機が残るエアバスA340-600型機を10月に全機退役させる。

—記事の概要—
747-400は27年退役
ルフトハンザ・シティライン

747-400は27年退役

 A340-600の運航終了に加え、ボーイング747-400型機も2機を10月から始まる冬ダイヤの運航を停止し、2027年には退役させる見通し。長距離路線の供給量は、夏ダイヤ終了時に大陸間路線用機材で6機分を削減する。ルフトハンザはA340-600を24機、747-400を31機運航していたが、現在はA340-600が残り4機、747-400は8機となっており、エンジンが4基ある「4発機」を削減して運航コストを抑える。

ルフトハンザのA340-600=14年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 また、中期的な機材計画として、傘下でレジャー路線を担うディスカバー・エアラインズ(OCN/4Y)には、9機のA350-900を前倒しで追加割り当てする。

 今回の対策は、3段階で進める。第1段階では、地域航空会社のルフトハンザ・シティライン(CLH/CL)が運航するMHIRJ(旧ボンバルディア)CRJ900型機27機を、4月18日以降の運航計画から外す。第2段階がA340-600の全機退役と2機の747-400の運航停止、第3段階では、10月25日から始まる冬ダイヤで、ルフトハンザグループの6つのハブ空港を横断する短中距離事業の統合構想の一環として、中核ブランドの短中距離路線を航空機5機分縮小する。

27年に退役するルフトハンザの747-400=14年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 燃油価格は、リリースによるとイラン紛争前と比べて2倍超に上昇した。ルフトハンザグループの旅客航空会社では、燃料消費量の約80%を原油価格に基づきヘッジしているが、残る20%は高騰した市場価格で調達している。非効率な旧型機を早期退役させることで、ヘッジされていない高値調達分を約10%削減できるとしている。

 管理部門コストの削減も進める。採用、社内イベント、外部コンサルティングに新たな節減目標を設け、2030年までにグループ全体で管理部門4000人を削減する既存目標を後押しする。

ルフトハンザ・シティライン

 ルフトハンザ・シティラインの従業員対応も進める。CRJの運航は遅くとも年末までに終了する計画で、すべての運航を終了する可能性もあることから、各従業員グループには継続雇用の選択肢を提示済みだという。地上職は新会社のルフトハンザ・アビエーションでの雇用先が示されており、パイロットと客室乗務員には、2024年から2025年にかけて、ルフトハンザ・シティ・エアラインズへの移籍オプションを提示していた。今後はルフトハンザ・シティラインの従業員代表と、労働条件に関する協議を始める見込み。

 ティル・シュトライヒャートCFO(最高財務責任者)は、燃料費の急騰と地政学的な不安定化を踏まえると、今回の機材・供給量対策の前倒しは不可避だと説明。ルフトハンザ・シティラインを運航計画から外す方針自体は、現在の危機とは別に以前から戦略上想定していたが、足元の危機で実施を早めたとした。

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