三菱重工業(7011)の2025年4-12月期(26年3月期第3四半期)連結決算(IFRS)は、純利益が前年同期比22.6%増の2109億9600万円だった。通期業績見通しは、受注高と事業利益、純利益を上方修正し、最終利益は300億円上振れとなる2600億円を見込む。
—記事の概要—
・25年4-12月期
・26年3月期予想
25年4-12月期

25年4-12月期の純利益が2109億円だった三菱重工=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
4-12月期の売上収益は9.2%増の3兆3269億7600万円、事業利益は25.5%増の3012億7100万円で増収増益。受注高は12.6%増の5兆291億円となった。
セグメント別のうち、航空・防衛・宇宙セグメントの事業利益は1053億円(前年同期比356億円増)。受注高が8370億円(3450億円減)、売上収益が8912億円(2016億円増)となった。
航空・防衛・宇宙は防衛・宇宙事業と民間機事業で構成。受注高は防衛・宇宙事業が6586億円(3678億円減)、民間機事業は1783億円(228億円増)。売上収益は防衛・宇宙が7114億円(1679億円増)、民間機が1798億円(337億円増)だった。
防衛・宇宙事業は、艦艇と宇宙の受注が伸長し、順調な工事の進捗により増収増益。民間機事業は787や777の納入機数が増加したことで増収増益となった。
また、エナジーセグメント内の航空エンジン事業は、受注高が1947億円(238億円増)、売上収益が1863億円(355億円増)だった。
三菱重工は、ボーイングのTier1(1次請け)として787型機の複合材主翼を製造するほか、777の後部胴体などを担当。777の後継となる777Xでは、後部と尾部胴体の開発・製造を担う。このほか、737のフラップ、航空エンジンでは米プラット&ホイットニー(PW)製PW1100G-JMエンジンに参画し、英ロールス・ロイス製エンジンの燃焼器モジュール、低圧タービンブレードなども手掛けている。
26年3月期予想
2026年3月期通期の連結業績予想は、売上収益が2025年3月期比10.1%増の4兆8000億円、事業利益が15.5%増の4100億円、純利益は5.9%増の2600億円を見込む。前回2025年11月7日の発表と比べ、事業利益は200億円、純利益は300億円それぞれ上方修正し、受注高は6000億円上方修正して6兆7000億円を見込む。
為替レートは1ドル150円、1ユーロ180円を想定している。
通期見通しのうち航空・防衛・宇宙セグメントは前回から据え置きで、受注高1兆4000億円、売上収益1兆3500億円、事業利益1400億円を見込む。防衛・宇宙の受注は前年度比で減少するも高水準を維持し、売上は航空機・飛昇体を中心に増加を見込む。民間機は出荷機数の増加により増収を想定している。
年間配当も据え置きで、1株あたり24円を想定している。
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