- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ピーチ、A321LRをALCからリース導入 2月就航へ

 米国の航空機リース大手ALC(エア・リース・コーポレーション)は現地時間12月8日、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)がエアバスA321LRの初号機を同社からリース導入したと発表した。エンジンはCFMインターナショナル製LEAP-1A32となる。当紙既報 [1]の通り、2022年2月1日に就航する見込みで、当初は国内線に投入する。

*初便就航当日の記事はこちら [2]

ファンボロー航空ショーでA321LR導入を発表するピーチの井上CEO(中央右、当時)=18年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ピーチはA321LRの導入をコロナ前の2018年7月に発表。座席数は1クラス218席で、現在運航しているA320ceo(従来型A320、1クラス180席)や、発展型で低燃費・低騒音の新型エンジンを搭載するA320neo(1クラス188席)よりも多くの乗客を運べる。新事業領域の中距離国際線を念頭に置いた航続距離が長い機材となる。

 当初は2機導入予定だったが、その後の発注変更により6機に増やした。初回発注2機のエンジンはLEAP-1Aを選定しており、ALCから長期リースで導入する。2月の就航時は、関西ー那覇線と関西ー札幌(新千歳)線の2路線に投入を予定している。

 A321LRはA320neoの胴体を伸ばしたA321neoの航続距離延長型で、LRは「Long Range(ロングレンジ)」の略。3個目の中央燃料タンクを追加することで、航続距離はA320neoの6300キロよりも1100キロ長い7400キロとなり、ピーチは東南アジアなど片道7時間程度の中距離国際線への投入を計画している。ピーチはALCからA320neoも2機リース導入している。

関連リンク
ピーチ・アビエーション [3]
Airbus [4]

初便就航
ピーチ、A321LR就航 初便は関空発仙台行き、国内初導入 [2](21年12月28日)

関空到着
ピーチ、A321LRが関空到着 国内初導入、1月に就航前倒し [5](21年12月20日)

2月就航予定
ピーチのA321LR、22年2月就航へ 関西ー那覇・札幌 [1](21年11月29日)

A321LR
国際線回復「24年よりも前」特集・森CEOが考えるピーチと新型コロナ(後編) [6]
ピーチ、A320neoを9月初受領 A321LRは国内幹線投入も [7](20年6月19日)
ピーチ、A320neoとA321LR用エンジンにCFM製LEAP-1A採用 20年度から [8](19年6月17日)
ピーチ、A321LRを20年度導入へ 井上CEO「片道7時間程度」 [9](18年7月17日)

A320neo
ピーチ、A320neo就航 燃費2割改善、リクライニング済みシート [10](20年10月25日)
ピーチ、A320neoお披露目 座席間隔そのまま8席増、燃費2割改善 [11](20年10月16日)
国内初採用エンジンLEAP 写真特集・ピーチA320neo初号機 [12](20年10月24日)