- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ピーチのA320neo、10月25日就航へ リクライニング済みシート188席

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、関西空港へ9月29日夜に到着したエアバスA320neo初号機(フェリー用レジF-WXAU、登録記号JA201P)を、冬ダイヤ初日の10月25日に就航させる。当面は関空と仙台、札幌(新千歳)を結ぶ路線に投入を予定している。国内LCCがA320neoを運航するのは初めて。

*機内公開の記事はこちら [1]

関西空港に到着したピーチのA320neo初号機=20年9月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

背もたれを15度倒したレカロ製プレリクライニングシート。写真は初採用したピーチのA320 24号機=19年3月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ピーチのA320neoは座席数が1クラス188席。ラバトリー(化粧室)の配置を見直すことで客室後部スペースを有効活用するエアバスの客室レイアウト「Space-Flex」の採用により、同等の座席スペースを維持しつつ既存のA320ceo(従来型A320)より8席多い。シートは、背もたれが15度倒れた状態で固定された独レカロ製「プレリクライニングシート」を採用している。

 A320neoファミリーのエンジンは、CFMインターナショナル製のエンジン「LEAP-1A」と米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」の2機種から選べるが、今回仏トゥールーズでピーチに納入された初号機は、LEAP-1Aを選定している。国内の航空会社では初めてLEAPエンジンを採用した。

 ピーチは2016年11月にA320neoを10機発注し、2018年7月にうち2機をA321LRに変更。2019年1月29日には、ピーチの親会社であるANAホールディングス(ANAHD、9202)がA320neoを18機発注すると発表した。その後の発注変更などを経て、現在の発注数はA320neoが28機、A321LRが6機となっている。今回のA320neo就航で、機材数は32機となる。

 10月25日からは、札幌-那覇線と仙台-那覇線の国内2路線を開設し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で3月から運休している関西、羽田、成田と台北(桃園)を結ぶ国際3路線を再開する。

関連リンク
ピーチ・アビエーション [2]
Airbus [3]

機内公開
ピーチ、A320neoお披露目 座席間隔そのまま8席増、燃費2割改善 [1](20年10月16日)

A320neo
ピーチのA320neo初号機、関空に到着 10月就航へ [4](20年9月29日)
ピーチ、A320neoとA321LR用エンジンにCFM製LEAP-1A採用 20年度から [5](19年6月17日)
ピーチ、リクライニング済みレカロシート公開 初シャークレット付きA320 [6](19年3月23日)
ピーチ、A320neoを18機追加導入 21年度から既存機更新 [7](19年1月29日)
ピーチ、A320neo導入 19年から10機、将来100機体制に [8](16年11月18日)

プレリクライニングシート
リクライニング済みで座り心地最適化 写真特集・ピーチ初シャークレットA320 [9](19年4月15日)
ピーチ、レカロのリクライニング済み新シート 19年導入 [10](18年4月12日)

路線
ピーチ、那覇2路線10月就航 札幌・仙台、拠点間の路線強化へ [11](20年8月31日)
ピーチ、国際線7カ月ぶり再開へ 10月から台北3路線 [12](20年9月10日)