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A321、仏トゥールーズでも製造 A380施設転用、22年設置へ

 エアバスは、A321型機の製造ラインを仏トゥールーズに新設すると現地時間1月21日に発表した。A380の工場を転用するもので、2022年中ごろまでの設置を目指す。

仏トゥールーズでもA321の製造を開始するエアバス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 A321は現在独ハンブルクのほか、米アラバマ州モビールでも製造している。仏トゥールーズの製造ラインは、欧州2カ所目となる。

 2019年12月末現在、A321従来型(A321ceo)は1791機受注し、1753機を引き渡している。受注から納入機数を差し引いた受注残は38機となる。A321neoは、航続距離延長型の「A321LR」と、さらに延長した超長距離型「A321XLR」を含めた3機種で、合計3255機を受注。納入済みは290機で、受注残は2965機となっている。

 エアバスは、A380の引き渡しを2021年で終了する。最大顧客であるエミレーツ航空(UAE/EK)が受注残の一部をキャンセルしたことから、生産終了を決めた。ハンブルクでは2019年から、A380の製造に使われていた建屋を転用し、A320ファミリーの新自動胴体組立ラインを稼働させている。

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