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JALとハワイアン航空、マイル提携10月開始

 日本航空(JAL/JL、9201)とハワイアン航空(HAL/HA)は9月19日、マイレージ提携を10月1日から始めると発表した。JAL便名でも、ハワイアン便名でも、マイル積算や特典航空券への交換ができるようになる。

マイル提携を10月から始めるJALとハワイアン航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 対象は、JALのマイレージプログラム「JALマイレージバンク(JMB)」の会員と、ハワイアンのマイレージプログラム「HawaiianMiles」会員。マイルの積算開始は、いずれも10月1日搭乗分からで、特典航空券の申し込みも同日から受け付ける。

 JMB会員がマイルをためられるハワイアンの路線は、国際線とハワイ諸島間路線で、ハワイと米国本土を結ぶ路線は対象外。HawaiianMiles会員がためられるJALの路線は、JALと日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の路線となる。

 ハワイアン便をJMB上位会員である、JMBダイヤモンド、JGCプレミア、JMBサファイア、JALグローバルクラブ(JGC)会員が利用する場合と、JAL便をHawaiianMilesエリートステータス会員(Pualani Gold、Pualani Platinum)が利用する場合は、専用カウンターの利用や、受託手荷物の無料許容量優待、手荷物の優先取扱いサービスは使えない。

 JALとハワイアンは、昨年9月に包括的業務提携を結び、今年3月からコードシェア(共同運航)とラウンジの相互利用を始めた。今回のマイル提携は、3月のコードシェアなどに続く提携第2弾となる。

 両社は6月には、国土交通省と米国運輸省(DOT)に日本-ハワイ線での独占禁止法適用除外(ATI)を申請。ATIが認められると、運賃や運航スケジュールなど、現状よりも深い部分で連携が可能な共同事業(JV)を展開できるようになる。

 JALは1954年にハワイへ就航。国際線の中でも最重要路線のひとつに位置づけている。競合の全日本空輸(ANA/NH)は、2019年春からホノルル線に総二階建てのエアバスA380型機を投入予定で、競争激化が見込まれる。このため、JALはビジネスクラスで機内食を好きな時に食べられるサービスや、提携ホテルで正午からチェックイン可能な「アーリーチェックイン」など、新サービスを打ち出している。

関連リンク
JALでもハワイアン航空でもマイルがたまる・マイルがつかえる [1](JAL)
HawaiianMiles [2](ハワイアン航空 日本語)

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後編 「破綻のまっただ中。お断りせざるを得なかった」 [18]