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フィンエアーのA350-900、9月受領へ 冬ダイヤから上海便に

 フィンエアー(FIN/AY)は、今秋に受領予定の同社向け初号機となるエアバスA350-900型機を、試験運航に投入する。10月にフィンランド国内線や欧州路線で実施する。その後、冬ダイヤからはアジア路線に導入する。

フィンエアーのA350-900(エアバス提供)

 現地時間10月5日のヘルシンキ発ロバニエミ行きAY421便で、運航を開始する。ロバニエミを往復したのち、同日にはオウルにも往復する。翌6日からは欧州内の国際線に投入。18日までロンドンやフランクフルト、バルセロナ、オスロなど16都市に計25往復する。

 冬ダイヤが始まる10月25日からは、長距離路線で運航を開始。ヘルシンキ発上海行きAY57便に導入する。その後、11月からは北京便、12月からはバンコク便、2016年2月からは香港便、5月にはシンガポール便に投入する。日本路線にも導入予定で、時期は未定。

 フィンエアーのA350-900は、8月27日にロールアウト。座席数はビジネス46席、エコノミーコンフォート43席、エコノミー208席の計297席を設定した。19機を発注済みで、初号機は9月中に受領予定。A350 XWBを運航する航空会社としては、カタール航空(QTR/QR)とベトナム航空(HVN/VN)に続く3社目で、欧州の航空会社としては初となる。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。8月末現在、40顧客から782機を受注し、2社にA350-900を計5機納入。カタール航空が4機、ベトナム航空が1機を運航している。

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フィンエアー [1]
Airbus [2]
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