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スカイマーク、3度目の正直でA330就航 写真特集・機体編

 スカイマーク(SKY/BC、9204)のエアバスA330-300型機が6月14日、1路線目となる羽田-福岡線に就航した。延期に次ぐ延期で、“3度目の正直”となった初便に投入された機体は、2号機(登録番号JA330B)だった。

富士山をバックに羽田空港の19番スポットに入るスカイマークのA330 2号機=6月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 SKYは日本で初めてA330を運航する航空会社。エンジンは英ロールスロイス社製トレント700を採用した。現在2機を受領済みで、今後8月に3号機、9月に4号機を受領して年末には6機体制となり、残り4機を2015年末までに導入。10機体制とする。

スカイマークA330の機内=13年12月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 路線は羽田発着の幹線3路線で、8月に3号機導入により福岡線全便がA330での運航となる。4号機目を受領後、10月ごろから札幌線に就航し、2015年2月から3月を目途に那覇線へ投入する見通し。

 幹線に投入しない時期には、シートピッチが広いシートを売りに、バリ島など海外へのチャーター便の運航も視野に入れている。那覇線のように、季節で需給バランスを取る必要がある路線については、既存のボーイング737-800型機(177席)も活用し、A330をチャーター機材に充てることで収益の確保を目指す。

 A330が初めて報道関係者に公開されたのは、昨年12月11日。仏トゥールーズのエアバス社の工場で初号機(登録番号JA330A)がお披露目された。機体側面のロゴが、737-800の「SKY」から、「SKYMARK」とフルスペルで描かれているのが特長だ。

 就航は当初、3月25日から羽田-福岡線に投入予定だった。その後、整備場の認可遅れなどが重なって4月18日に、さらに準備が遅れて5月31日に再延期。その後、運航開始までに訓練などで時間が必要と判断し、3度目の延期で6月14日になった。6月6日には初号機が右主翼に避雷し、計画通りの運航が危ぶまれたが、13日までに修理を終えた。

リクライニングしたグリーンシート=3月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 機内は森をイメージし、緑色を基調としたシートと木目のテーブルを配した。座席数はグリーンシートのみ271席。ゾディアック・シート・US(旧ウェーバー)社製のシートで、配列は2-3-2で1列7席(後部は2-2-2配列で6席)となる。化粧室の床も木目にし、落ち着いた機内に仕上がっている。

 グリーンシートのシートピッチは、日本航空(JAL/JL、9201)が国内線の普通席に追加料金1000円で提供している「クラスJ」と同様の38インチ(約96.5センチ)。現在SKYが運航しているボーイング737-800型機(177席)をはじめ、JALや全日本空輸(ANA/NH)の普通席で採用されている31インチ(78.7センチ)や、LCC(低コスト航空会社)の28から29インチ(71.1から73.6センチ)よりも広くした。クラスJと同様、レッグレストを備える。

 背もたれは、席と席の間が空かないデザインにすることで、後ろの席の話し声が気にならないようにし、表面の縫い目も体を包み込む座り心地を実現できるよう工夫。シート幅にゆとりを持たせ、ひじ掛けも隣り合う人が使える大きさにするなど、快適性については細部までこだわった。リクライニングしない状態でも、背もたれが3度傾いているため、離着陸時もくつろげる。また、パソコン用電源コンセントも同社の737-800と同様、全席に装備した。

 グリーンシートの詳細については、今年3月に掲載した「スカイマーク、A330とグリーンシート国内初披露 西久保社長「シートも注目して」 [1]」や、昨年12月にトゥールーズで取材した「スカイマーク、A330とグリーンシートお披露目 西久保社長「広いシートを安く」 [2]」をご覧いただきたい。今回の記事では、就航前の試験飛行や6月14日当日の機体の写真を取り上げる。(以下写真15枚)

*キャンペーン用制服を着用した客室乗務員の写真特集はこちら [3]
*就航当日の様子はこちら [4]をご覧ください。