日本航空(JAL/JL、9201)は10月1日、東京-グアム線就航55周年記念イベントを成田空港で開いた。グアム行きJL941便(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA617J)が出発する62番搭乗口前では、グアム伝統の民族舞踊「チャモロダンス」が披露された。

成田空港で東京-グアム線就航55周年を祝うJALの西原口香織ソリューション営業本部副本部長ら=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALは1970年10月1日に、羽田-グアム線を週3往復で開設。当時の機材はダグラスDC-8型機だった。その後は、1971年9月1日には伊丹-グアム線、1978年5月22日からは成田-サイパン-グアム線が就航し、この日のグアム行きJL947便は成田の開港初便となった。
1989年11月3日からは名古屋(小牧)-グアム線が就航。1994年9月4日に関西空港が開港した際には、伊丹発のグアムチャーター便が関空へ到着する初便になった。また、JALが2010年1月に経営破綻後は、パイロット訓練生の訓練方法を大きく変え、アリゾナ州フェニックスとグアムで訓練を行っている。

成田空港で開かれた東京-グアム線就航55周年の記念式典であいさつするJALの西原口香織ソリューション営業本部副本部長=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
現在は767-300ERで、座席数は2クラス199席(ビジネス24席、エコノミー175席)。グアム就航50周年にあたる2020年は、新型コロナの影響が及び記念行事は中止となった。2024年10月27日から毎日運航しており、現在は週7往復(1日1往復)となっている。
1日に成田で開かれた記念式典で、JAL執行役員の西原口香織ソリューション営業本部副本部長は「グアムはもっとも身近な海外リゾート地。これから新しい出会いや感動を体験する方もいらっしゃるだろう。少しでも貢献できれば大変うれしい」とあいさつした。

成田空港で開かれた東京-グアム線就航55周年の記念式典で披露されたチャモロダンス=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港の搭乗口で開かれた東京-グアム線就航55周年イベントに展示された就航当時の制服=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港の搭乗口で開かれた東京-グアム線就航55周年イベントに展示された就航当時の機材DC-8の模型や1日の乗客に手渡される記念品=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で東京-グアム線就航55周年の記念品を手にするJALの客室乗務員=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で出発を待つJALのグアム行きJL941便=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港でグアム行きJL941便の乗客を出迎えるJALの客室乗務員=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALが成田-グアム線に投入している767のフルフラットシートを採用したビジネスクラス=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALが成田-グアム線に投入している767のエコノミークラス=25年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

運航スケジュール
JL941 成田(09:55)→グアム(14:40)
JL942 グアム(16:40)→成田(19:25)
グアムで737実機訓練
特集・JALパイロット自社養成再開から5年(全5回)
(1)ナパ閉鎖を経てフェニックスで訓練再開 [3]
(2)旅客機の感覚学ぶジェット機訓練 [4]
(3)「訓練は人のせいにできない」 [5]
(4)グアムで737実機訓練 [6]
(5)「訓練生がやりづらい状況ではやらせたくない」 [7]