羽田空港、6年連続5つ星　英スカイトラックス調査

　英国の調査会社SKYTRAX（スカイトラックス）社から、6年連続で5つ星を獲得した羽田空港で1月22日、受賞式が開かれた。国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデング（9706）と、傘下で国際線ターミナル運営を手掛ける東京国際空港ターミナル（TIAT）の両社に対し、スカイトラックスのエドワード・プレイステッド会長から記念の盾が贈られた。

　羽田はSKYTRAXによる「グローバル・エアポート・ランキング」で5つ星を獲得。「国内線空港総合評価部門」と「清潔な空港部門」でそれぞれ1位を獲得した。国内線空港総合評価部門は7年連続、清潔な空港部門は4年連続6回目の1位となり、今回新設された高齢者や障害者、けが人に配慮した施設を評価する「PRM部門」でも1位になった。また、全世界の空港の総合評価「ワールド・ベスト・エアポート部門」では、シンガポールのチャンギ国際空港に続いて2位となった。

　5つ星空港は羽田のほか、チャンギ国際空港（シンガポール）、香港国際空港（中国）、上海虹橋空港（中国）、海口美蘭国際空港（中国）、ミュンヘン国際空港（ドイツ）、ハマド国際空港（カタール）が獲得。リージョナル空港の評価も含めると、中部空港とヘイダル・アリエフ国際空港（アゼルバイジャン）、プラトフ国際空港（ロシア）、サラーラ国際空港（オマーン）も受賞している。

　プレイステッド会長は、「昨年10月に監査を実施したが、サービス品質は世界最高水準で、高いクオリティーを隅々まで行き渡らせており、すべてのターミナルが清潔。交通の便も良い」と講評を述べた。

　空ビルの鷹城勲会長は、6年連続の5つ星獲得について、「2020年は一つの目標として、施設の整備や人のサービスを向上しようとしてきたが通過点。2030年の（年間訪日客数）6000万人を目指し、人の面でどこにも負けない空港を目指す」と、人的サービスの向上を目指す考えを示した。

　羽田では現在、国際線ターミナルの拡張と第2ターミナルの一部国際化工事が進んでいる。TIATの土井勝二社長は「オール羽田で国際線機能を発揮していく。セルフバゲージや顔認証など、新しいシステムの導入が始まっており、手荷物検査も一部にスマートレーンを導入して待ち時間を短縮している。顧客満足をさらに高い水準で目指す」とあいさつした。

　羽田のターミナルは、夏ダイヤが始まる3月29日に国際線ターミナルを第3ターミナルに改称。第2ターミナルへ新たに国際線が乗り入れることから、名称を変えてわかりやすくする。

　また、空ビルは22日に羽田で開いた式典で受賞式で、3月29日からコンシェルジュが着用する新制服をお披露目した。第1から第3までの全3ターミナルのコンシェルジュが着用する。

関連リンク
羽田空港 国内線 ^[1]
羽田空港 国際線 ^[2]
World Airport Award ^[3]
Skytrax ^[4]

コンシェルジュの新制服
・羽田空港、コンシェルジュの制服刷新　国内線16年ぶり、3月から ^[5]（20年1月22日）

SKYTRAX
・チャンギ空港、空港評価で6年連続1位　羽田は3位、スカイトラックス ^[6]（18年4月16日）
・羽田空港、4年連続5つ星　スカイトラックス、清潔さ評価 ^[7]（17年9月19日）
・羽田空港、空港評価で2位　1位は5年連続チャンギ、スカイトラックス調査 ^[8]（17年3月17日）
・羽田空港、5つ星3年連続で授賞式　スカイトラックス調査 ^[9]（16年11月24日）
・羽田空港、3年連続5つ星　スカイトラックス、清潔な空港部門でも ^[10]（16年9月20日）
・羽田空港、2年連続5つ星　スカイトラックス調査で ^[11]（15年8月22日）
・羽田空港、日本初の5つ星　スカイトラックス調査 ^[12]（14年8月29日）

第3ターミナルに改称
・羽田国際線ターミナル、夏ダイヤから「第3ターミナル」　駅名は3月14日変更 ^[13]（19年12月16日）
・羽田国際線ターミナル、「3タミ」20年3月改称　国交省が再度周知、「ビル」消える ^[14]（19年2月27日）
・羽田国際線ターミナル、「3タミ」に　20年3月変更 ^[15]（17年8月29日）
・羽田国際線ターミナル、名称変更へ　”3タミ”有力 ^[16]（17年8月14日）