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ZIPAIR、成田1タミに乗り入れ 北ウイング使用、本社も移転

 日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する国際線中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア)は8月1日、2020年5月の就航時から成田空港の第1ターミナル北ウイングを使用すると発表した。また、本社所在地を第1ターミナルへ1日に移転した。

成田空港の第1ターミナルに乗り入れるZIPAIR=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 成田を拠点とするZIPAIRは、当初は成田-バンコク線とソウル線の2路線を運航。欧米路線の開設を視野に入れており、2021年にも米西海岸就航を目指す。国土交通省航空局(JCAB)からは7月5日にAOC(航空運送事業の許可)を取得しており、航空会社として準備を進めている。

 1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線は5月14日、2路線目の成田-ソウル(仁川)線は7月1日開設を目指す。当初は東南アジアなどが主な就航先となるが、機材稼働を高めるために近距離のソウルにも就航する。

 機材はボーイング787-8型機で、座席数は290席。就航時はJALからリース導入する787-8が2機で、1年に2機ずつ増やし、就航2年で黒字化を目指す。最初の機体はJALの導入2号機(登録記号JA822J)を移籍させ、今冬にもお披露目する。2機目はJALの導入初号機(JA825J)を使用する。

 成田の第1ターミナルにはANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)が乗り入れているが、今年度内に同じくANAHD傘下のバニラエア(VNL/JW)との統合を目指す。現時点でバニラはLCC専用の第3ターミナル、ピーチは第1ターミナルを使用している。

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