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エアカラン、A330neo初号機受領 日本路線にも

 エアバスは現地時間7月30日、エア・カレドニア・インターナショナル(エアカラン、ACI/SB)に同社向け初号機となるA330-900型機(A330neo、登録記号F-ONEO)を引き渡したと発表した。日本路線への投入も予定する。

エアカランのA330-900初号機=PHOTO: P. Masclet, master films/Airbus

 エアカランのA330-900は3クラス291席(ビジネス21席、プレミアムエコノミー26席、エコノミー244席)を設定。確定発注は2機で、2機のA330-200(2クラス266席:ビジネス24席、エコノミー242席)の機材更新を進める。初号機は早ければ8月に成田へ就航する見込み。2号機は年内の受領を予定する。

 エアカランは1983年、ニューカレドニアの中心都市、ヌーメアを拠点に運航を開始。南太平洋諸国や豪州、ニュージーランドに乗り入れている。2000年からは関西に、2003年からは成田への乗り入れを開始。関空へは週2往復、成田へは週5往復を運航し、夏季繁忙期には1日1往復に増便する。

 A330-900はA330の改良型「A330neo」の1機種で、A330-300の後継機。A350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。

 主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。

 エアバスは2018年11月から、A330-900の引き渡しを開始。初号機(CS-TUB)は、ローンチオペレーターのTAPポルトガル航空(TAP/TP)が受領した。6月末現在16機引き渡し済みで、TAPが10機、デルタ航空(DAL/DL)とモーリシャス航空(MAU/MK)が2機ずつ、エア・セネガル(SZN/HC)とアズール・ブラジル航空(AZU/AD)が1機ずつ導入している。

エアカランのA330-900初号機引き渡しを祝う関係者=PHOTO: P. Masclet, master films/Airbus

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Airbus [2]
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