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ライオンエア、A330neo受領 アジア太平洋初

 エアバスは現地時間7月19日、インドネシアのLCCライオン・エア(LNI/JT)が同社向け初号機となるA330-900型機(A330neo、登録記号PK-LEI)を受領したと発表した。アジア太平洋地域で初導入となる。

ライオン・エアのA330-900初号機=PHOTO: P. Masclet, master films/Airbus

 ライオン・エアのA330-900は1クラス436席。10機導入予定で、初号機はシンガポールの航空機リース会社BOCアビエーションからリース導入した。

 A330-900はインドネシアを発着する長距離路線に投入するほか、マッカサルやバリクパパン、スラバヤなどインドネシア国内からのサウジアラビアへのイスラム教巡礼にも使用する。

 A330-900はA330の改良型「A330neo」の1機種で、A330-300の後継機。A350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。

 主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。

 エアバスは2018年11月から、A330-900の引き渡しを開始。初号機(登録記号CS-TUB)は、ローンチオペレーターのTAPポルトガル航空(TAP/TP)が受領した。6月末現在16機引き渡し済みで、TAPが10機、デルタ航空(DAL/DL)とモーリシャス航空(MAU/MK)が2機ずつ、エア・セネガル(SZN/HC)とアズール・ブラジル航空(AZU/AD)が1機ずつ導入している。

ライオン・エアのA330-900初号機=PHOTO: P. Masclet, master films/Airbus

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