リージョナルジェット機「MRJ」を開発する三菱航空機のグループ会社米国三菱航空機は現地時間5月10日、新本社の開設式をワシントン州レントンで開いた。

米国三菱航空機の新本社開設式(三菱航空機提供)
新本社は、設計や販売、マーケティング、カスタマーサポートなど、主にMRJの開発業務を担当するグローバルチームのメンバーが勤務。三菱航空機では、北米のリージョナル機市場が現在就航中の1800機を上回る規模に成長する可能性があるとして、米国三菱航空機の体制を強化する。
MRJは現在、米国の開発拠点であるワシントン州モーゼスレイクのグラント郡国際空港を拠点に、機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」を国土交通省航空局(JCAB)から取得するため、飛行試験を実施している。初号機の引き渡しはこれまで通り、2020年半ばを予定している。
MRJ進捗
・MRJ、パリ航空ショー未出展も 水谷社長「TC取得が最優先」 [3](19年4月16日)
・MRJ、FAAのTC飛行試験開始へ 3号機で慣熟飛行 [4](19年3月27日)
・MRJ、TC飛行試験開始 4号機で [5](19年3月4日)
・MRJのTC飛行試験遅延、ANAHD片野坂社長「機材計画の調整考えていない」 [6](19年2月27日)
・宮永社長「前任者の責任」 特集・会長直轄で難局乗り切るMRJ [7](19年2月8日)
・三菱重工、新社長に泉澤常務が昇格 宮永社長は会長に、MRJ当面主導 [8](19年2月7日)
・MRJ、1月下旬からTC飛行試験 エンジンから確認 [9](18年12月21日)
・三菱航空機、1700億円増資 三菱重工が債権放棄 MRJ開発専念 [10](18年12月7日)
・三菱重工、MRJの社長直轄委員会を設置 納期変更せず [11](16年11月30日)
18年ファンボロー初日の飛行展示
・MRJ、ファンボロー航空ショーで初の飛行展示 宮永社長「強い競争力ある」 [12](18年7月17日)
・静かに舞い、静粛性アピール 写真特集・MRJ初のファンボロー飛行展示 [13](18年7月17日)
・「静かさアピールした」安村機長に聞くMRJ初のファンボロー飛行展示 [14](18年7月21日)
MRJのコックピット
・大型画面に計器集約 写真特集・ファンボロー舞ったMRJのコックピット [15](18年7月21日)
17年パリ航空ショーの地上展示
・三菱航空機、MRJパリ航空ショー到着動画公開 塗装工程も [16](17年6月26日)
・MRJ、パリ航空ショー初出展終え離陸 [17](17年6月22日)
・MRJ、試験機の機内公開 水谷社長「将来のビジネスつなげたい」 [18](17年6月20日)
・ANA塗装のMRJ、パリ航空ショー初出展 ル・ブルジェ空港で準備進む [19](17年6月17日)
・ANA塗装のMRJ、パリ到着 欧州初上陸、航空ショー初出展へ [20](17年6月16日)
・【スクープ】MRJ、ANA塗装でパリ航空ショー出展へ 3号機塗り替え [21](17年4月9日)