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シンガポール航空、A380の機内刷新 スイート減、プレエコ増

 シンガポール航空(SIA/SQ)は、エアバスA380型機の座席レイアウトを刷新すると現地時間11月2日に発表した。個室タイプの「スイート」を減らし、プレミアムエコノミーを増やす。

*各クラスの詳細はこちら [1]
*17年12月13日に初号機を受領しました(こちら [2])。

リニューアルするシンガポール航空のA380スイート(エアバス提供)

座席レイアウトを刷新するシンガポール航空のA380=13年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新しいレイアウトは4クラス471席で、スイート6席、ビジネス78席、プレミアムエコノミー44席、エコノミー343席。現在の座席数は441席(スイート12席、ビジネス60席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー333席)や379席(スイート12席、ビジネス86席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー245席)となっている。

 スイートは現在の12席から6席に減少。プレミアムエコノミーは36席から44席に増加させる。これまでメインデッキ(1階席)前方にあったスイートを、アッパーデッキ(2階席)に移動。メインデッキはプレミアムエコノミーとエコノミー、アッパーデッキはスイートのほかビジネスを設置する。

 発注済みの5機に導入し、保有する14機で改修する。発注済みの5機のうち、1機目を12月に受領。14機への改修は2018年後半から開始し、2020年までに終了する。

 シンガポール航空は、A380をロンドンやパリ、ニューヨーク、北京など13路線で運航している。現在は18機を保有し、2018年には4機をリース元に返却する。

リニューアルするシンガポール航空のA380ビジネスクラス(エアバス提供)

リニューアルするシンガポール航空のA380エコノミークラス(エアバス提供)

関連リンク
シンガポール航空 [3]

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【お知らせ】
機内の写真を3枚追加しました。(17年11月7日 09:20 JST)