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MRJ整備、米2社と正式契約 電気配線は仏社

 三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の試験を、米ワシントン州モーゼスレイクにある飛行試験拠点で進めている。MRO(整備・改修・オーバーホール)を担う米2社と正式契約を締結し、電気配線の開発プログラムのパートナーに仏社を選定した。

モーゼスレイクにある拠点で試験を進めるMRJ(三菱航空機提供)

電気配線の設計課題に取り組む三菱航空機と仏Latecoere社のチーム(三菱航空機提供)

 MROサービスは、HAECOアメリカとPemcoワールドエアサービスの米国2社と正式契約。北米でのMROを担う。三菱航空機は2016年7月、英国で開催されたファンボロー航空ショーで、2社との基本合意を発表していた。

 MRJは一部装備品の配置などを変更し、電気配線全体を最新の安全性適合基準を満たす設計への変更を進めている。設計変更の作業パートナーに仏Latecoere Interconnection Systems社を選定。両社で設計課題の解決に取り組む。

 6月1日には、搭載するプラット・アンド・ホイットニー(PW)製新型エンジン「PW1200G」がFAA(米国連邦航空局)の型式証明を取得したと発表した。

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三菱航空機 [1]

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