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ANAの国際線、30年で1億人運ぶ 3日に歴代制服フライト

 全日本空輸(ANA/NH)は2月17日、就航30周年を3月に迎える国際線定期便の旅客数が、1億人を突破したと発表した。

 ANA初の国際線定期便は成田-グアム線で、1986年3月3日に就航。30年後の今年3月3日の時点では、世界39都市59路線を運航するまでに拡大した。累計搭乗者数は就航20周年を迎えた2006年に5000万人に達し、2015年11月に1億人を突破した。

3月3日に日本を出発する欧米路線のファーストとビジネスクラスで提供するパフェ(ANA提供)

成田空港で国際線就航30周年の人文字を描くANA社員ら=16年2月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 30周年を向かえる3月3日は、特別サービスを実施。日本発の国際線全便の乗客に、オリジナルの風呂敷を手渡す。成田発ロサンゼルス行きNH6便では、客室乗務員が現行10代目までの歴代制服を着用する。

 また、過去に人気の高かったオリジナルパフェと水引を、1日限りで復刻する。パフェは2013年まで提供していたもので、日本発欧米路線(深夜便・ホノルル除く)で用意。2009年に提供した水引は、メッセージカードを添えて日本発の国際線全路線で用意する。いずれもファーストとビジネスクラスが対象となる。

 東京発の4便ではANAのシェフらが同乗し、にぎり寿司やパフェなどを振る舞う。成田発ワシントン行きNH2便のファーストクラスでは、ANAのシェフが機内で寿司を握る。ビジネスクラスでは、あらかじめ握った寿司を希望に応じて配る。

3月3日に日本を出発する国際線全便の乗客にプレゼントする風呂敷(ANA提供)

 歴代制服を着用した客室乗務員が乗務するNH6便では、ANAのシェフがパフェを機内で盛り付ける。

 羽田発パリ行きNH215便には、機内食のスイーツを監修するピエール・エルメ・パリのシェフが同乗。ビジネスクラスではシェフがオリジナルパフェを盛り付けし、エコノミークラスでも同店のスイーツを配る。

 成田発シンガポール行きNH845便のビジネスクラスでは、ラーメン店博多一風堂のスタッフが、同店監修の豚骨ラーメン「そらとん」を盛り付けて提供する。

 ANAでは、2015年度は成田-ヒューストン、クアラルンプール、ブリュッセル、羽田-シドニーの4路線4都市へ就航。2016年度は4月28日から成田-武漢線を、9月1日からは成田-プノンペン線を、それぞれ1日1往復で新設する。10月30日に始まる冬ダイヤでは、成田-メキシコシティ線の開設を予定している。

関連リンク
全日本空輸 [1]
ANAホールディングス [2]

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【お知らせ】
タイトルをYahoo!ニュース配信記事と揃えました。(16年2月17日 20:17 JST)