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JAL、顧客満足度で初の1位 JCSI調査

 日本航空(JAL/JL、9201)は11月4日、国内最大級の顧客満足度調査「2015年度版JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」のうち、航空会社で構成される「国際航空」の顧客満足部門で第1位になったと発表した。JALが同部門で1位を獲得するのは初めて。

顧客満足度で1位を獲得したJAL=15年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同調査は、サービス産業生産性協議会(代表幹事:秋草直之・富士通顧問)が実施。顧客満足度と顧客期待(利用時の期待・予想)、知覚品質(利用した際の品質評価)、知覚価値(価格への納得感)、推奨意向(他者への推奨)、ロイヤルティ(継続的な利用意向)の6項目を設定し、各項目を7-10点満点の複数設問で調査する。すべてが満点の場合を100点、すべて1点の場合は0点として、業界や企業を多面的に評価する。

 JALの顧客満足度は、100点満点中75.1点。ロイヤルティでも3年連続1位を獲得した。

 顧客満足の2位はシンガポール航空(SIA/SQ)で74.9点、3位は全日本空輸(ANA/NH)で74.8点、4位はタイ国際航空(THA/TG)で68.4点だった。

 顧客期待やロイヤルティなど、項目別に見ると、顧客期待は1位のANA(74.4点)に対して74.2点でシンガポール航空と同率の2位、知覚品質は1位のANA(75.1点)に対して74.5点の2位、知覚価値は1位のシンガポール航空(71.7点)に対して70.4点でANAと同率の2位、推奨意向は1位のANA(69.6点)に対して69.3点でシンガポール航空と同率の2位だった。

 調査対象となったのは、4社のほかはアシアナ航空(AAR/OZ)、大韓航空(KAL/KE)、デルタ航空(DAL/DL)、ユナイテッド航空(UAL/UA)の計8社。

 調査期間は8月21日から9月15日までで、インターネット・モニターを用いた調査。回答依頼は1人1企業・ブランドで、総回答者数2万7616人が89企業・ブランドに対して回答した。

 JALが2016年度までの中期経営計画で掲げる目標の一つに、JCSI調査での顧客満足向上がある。2014年度の顧客満足度は国際線部門でシンガポール航空に次ぐ2位だった。

「国際航空」業種の顧客満足度調査結果(JCSIの資料から)

関連リンク
日本航空 [1]
サービス産業生産性協議会 [2]

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