全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の芝田浩二社長は10月29日、新ビジネスクラスシート「THE Room FX(ザ・ルームFX)」を搭載するボーイング787-9型機の国際線新仕様機について、早期受領に向けてボーイングと調整を続けていると、同日開いた2026年4-9月期(27年3月期第2四半期)の決算会見で説明した。具体的な時期の言及はなかった。

パリ航空ショーでANAの新個室ビジネスクラス「THE Room FX」をお披露目する客室乗務員=25年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAは当初、新仕様機を今年8月以降に受領する計画で、年初に芝田社長は当紙の取材に対し「少なくとも3機」は受領できる計画だと話していた。その後、ボーイングの納入遅延により11月以降に後ろ倒しとなり、現在も早期受領に向けて調整を続けているという。投入路線と就航時期については、決まり次第発表する。
新仕様機は新造機3機と既存機の改修16機の計19機で、主に長距離国際線へ投入する計画。座席数は3クラス206席で、ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー137席となる。全クラスに新シートを採用する。

パリ航空ショーでお披露目されたANAの新個室ビジネスクラス「THE Room FX」のテーブル=25年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

前後互い違いのシート配列を採用したANAの787-9新ビジネスクラス「THE Room FX」(同社サイトから)

ドア付き個室型となるANAの787-9新ビジネスクラス「THE Room FX」(同社サイトから)
THE Room FXは2025年6月のパリ航空ショーで初公開され、今年3月には国内でもお披露目された。2019年8月に就航した大型機777-300ERの新仕様機に搭載する個室型ビジネスクラス「THE Room」の快適性を継承し、中型機の787向けに開発した。
ドア付きの個室型シートで、前向きと後ろ向きの座席を互い違いに配置。背もたれをあらかじめ傾けた構造を採用し、シート、ソファ、ベッドの3つのスタイルで過ごせるようにした。個人用モニターは24インチで、ワイヤレス充電などにも対応する。
プレミアムエコノミーとエコノミークラスには、独レカロ・エアクラフト・シーティング製の新シートを採用。プレミアムエコノミーはシートピッチを従来より2インチ(約5センチ)広い40インチ(約101センチ)とし、エコノミーは従来と同じ33-34インチ(約83.8-84.9センチ)を維持する。

ANAの787-9向けプレミアムエコノミーの新シートを紹介する客室乗務員=26年3月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの787-9向けエコノミークラスの新シートを紹介する客室乗務員=26年3月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
全日本空輸 [1]
THE Room FX開発者インタビュー
・777並み空間へゼロから設計 特集・ANA 787新個室ビジネス「THE Room FX」の挑戦 [2](26年3月12日)
ボーイング機の納入遅延
・ANA、737MAX初受領12月以降に 国内線新機材 [3](26年10月30日)
・ANA、777Xと737MAX受領遅れ IBEXと提携しE190-E2追加発注 [4](26年7月29日)
THE Room FX
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・ANAHD芝田社長、787個室ビジネス「THE Room FX」8月初受領 737-8は6月から5機 [8](26年1月6日)
写真特集・ANA 787-9新シート
(1)ソファのような個室新ビジネス「THE Room FX」は777並みの広さ [9]
(2)プレエコはシートピッチとリクライニング拡大 [10]
(3)エコノミーは腰のフィット感向上で疲れにくく [11]