ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)を中核とするルフトハンザグループは現地時間5月6日、2026年1-3月期(第1四半期)にボーイング747-8型機を1機売却したことを明らかにした。747-8のほか、エアバスA340-300型機とA340-600を各1機の計3機売却した。非流動資産の売却益は1億6400万ユーロ(約300億円)で、主に747-8の売却によるものだった。

ルフトハンザの747-8(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
747-8をめぐっては、米空軍が次期大統領専用機VC-25Bの就役までのつなぎとなる暫定大統領専用機「VC-25ブリッジ(暫定機)」向けに、複数の中古機を活用している。ルフトハンザから2機導入する旅客型の747-8は、1機を乗員と整備士の訓練機、もう1機を部品取り用として使う。
ルフトハンザは2012年から2015年にかけて19機の747-8を受領し、座席数は4クラス364席(ファースト8席、ビジネス80席、プレミアムエコノミー32席、エコノミー244席)。3号機(MSN37829、LN1453、登録記号元D-ABYD)が2025年12月に退役しており、米空軍では訓練機(25-3200)として使用される。
747-8以外の機材動向は、1-3月期にA320を2機退役させ、A319を2機、A330を1機リース会社へ返却した。購入機をリース会社へ一度売却し、リース機とする「セール&リースバック」も実施し、対象はA320が1機、A350が2機だった。3月末時点のグループ機材数は736機で、2025年末から1機減少した。
一方、受領は8機だった。内訳はA320が2機、A321が1機、A350が1機、787-9が4機で、受領機の最終支払いなどにより、設備投資の総額は11億ユーロとなった。航空機売却などによる固定資産売却収入が4億9500万ユーロあったことで、純設備投資は5億7000万ユーロに減少した。
1-3月期決算は、売上高が前年同期比8%増の87億4600万ユーロで、同期で過去最高となった。調整後EBIT(財務・法人所得税前利益)は6億1200万ユーロの赤字で、前年同期の7億2200万ユーロの赤字から1億1000万ユーロ改善した。EBITは4億8500万ユーロの赤字で、非流動資産売却益の計上により、調整後EBITより赤字幅が小さくなった。
純損益は6億6500万ユーロの赤字で、前年同期の8億8500万ユーロの赤字から改善した。調整後フリーキャッシュフローは65%増の13億8000万ユーロで、航空機売却による入金が寄与した。純有利子負債は53億4000万ユーロとなり、2025年末から10億6700万ユーロ減少した。
通期見通しは据え置いた。2026年通期の調整後EBITは、2025年実績の19億6000万ユーロを大幅に上回ると見込む。中東情勢による燃料価格上昇などでリスクは増しているが、旅行需要やネットワーク最適化、コスト管理で影響を相殺するとしている。
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ルフトハンザ
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