ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のLCC、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月31日、新しいロゴと機体デザインを発表した。いずれも2011年5月の現行デザイン発表から初のリニューアルで、新ロゴはあす4月1日から順次運用を始め、新デザインの機体は2027年春の導入を予定している。ブランドリニューアルに合わせ、本拠地の関西空港の旅客導線などを見直し、2025年9月には世界ランキング8位まで改善した定時性の改善といった基本品質の向上を図る。

ピーチの新しいロゴと機体デザイン=26年3月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
新デザインは、大阪・関西万博の日本館や東京五輪の聖火台などを手掛けたデザインオフィス「nendo」(佐藤オオキ代表)が担当。ロゴと機体デザインを全面リニューアルするのは、2011年の創業以来初めて。新ロゴは、従来のデザインをベースに、角に丸みを持たせ、親しみを持たせたという。ピーチの拠点である関西空港第2ターミナルの国内線リノベーションに合わせ、4月1日から新ロゴの使用を始めることになった。
機体デザインは、円を重ねたランダムなパターンを配置することで、旅への高揚感を表現。カラーは、ピンクにベージュを重ねることで、華やかさの中に上質感を加えたという。また、これまで「ピーチカラー」として親しまれてきた「鮮やかなピンク」を機体中央や尾翼に残す。
ピーチの大橋一成CEO(最高経営責任者)は「スタイリッシュなデザインに、やさしさや温かみを加えて欲しいと伝えた」と語った。
nendoの佐藤代表は「ピーチというブランドは15年かけて培ってきたもの。安心感ややさしさといった、これまでよりもちょっと大人になったピーチを表現した」と説明した。
大橋CEOは「一番多くの声を頂いているのは当社の飛行機が遅れるということ。数字上も非常に厳しい数字で、全社一丸となって改善を進めている。かなり数字は上がってきているが、まだまだ向上できる」と、ブランドリニューアルとともに、定時性向上に対する決意を示した。「それ以外のこともお客さまの声を真摯に伺い、可能なことはすべて前向きに検討していきたい」と述べた。
ピーチは2011年2月10日にA&F Aviationとして設立され、同年5月24日に現社名に変更。2012年3月1日に就航した。その後、2017年にANAHDがピーチを連結子会社化した。2028年度には、世界最長の航続距離を誇り、最大11時間のフライトも可能なエアバスA321XLRを国内初導入する。

新しいロゴと機体デザインを発表するピーチの大橋一成CEO(左)とnendoの佐藤オオキ代表=26年3月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ピーチが27年春から導入予定の機体新デザイン(同社提供)

ピーチが4月1日から導入する新しいロゴ(同社資料から)
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Peach Aviation [1]
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