全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は3月25日、ボーイング787-10型機の発注内容を見直したと発表した。2020年2月に国内線機材として11機発注したが8機とし、残り3機は787-9の国際線仕様機に変更した。

787-10の発注を見直したANA。(手前から右回りに)787-8国内線仕様機JA809A、787-10国内線仕様機JA982A、787-9国際線仕様機JA932A=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
変更後の受領時期は、787-10が2023年度から2026年度、787-9が2027年度。787-10は8機のうち、7機は受領済みだという。ANAHDは2020年2月25日に、超長胴型の787-10を国内線機材として11機、長胴型の787-9を国際線機材として4機の計15機を確定発注しており、この時の787-10の発注内容を見直した。
機種変更により、米ドルベースの投資合計額は当初計画を下回る見込み。787-9のカタログ価格は1機400億円で、エンジンを含み、為替レートは1ドル140円で換算した。エンジンはGE製GEnx-1Bを選定している。

パリ航空ショーで787-9向け新個室ビジネスクラス「THE Room FX」をお披露目するANAの客室乗務員=25年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAの787-10は現在、2019年4月26日に就航した中距離国際線仕様(3クラス294席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー235席)が3機、2024年3月27日就航の国内線仕様(2クラス429席:プレミアムクラス28席、普通席401席)が7機の計10機。中距離国際線機材は2015年3月に発注した初回発注分で、2019年3月29日に初号機を受領した。国内線機材は追加発注分で、当初2023年秋に就航予定だったが、ボーイングで納入遅延が発生した影響で2024年3月17日に初受領した。
一方、国際線用787-9は、新個室ビジネスクラス「THE Room FX(ザ・ルームFX)」など全クラスに新シートを採用した新仕様機を2026年度以降に導入。座席数は3クラス206席(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー137席)で、新造機が3機、改修機が16機の計19機となる。
ANA便を運航する787の機数は、2025年12月末時点で87機。内訳は787-8が33機、787-9が44機、787-10が10機。このほかに3月で運航を終了するAirJapan便用の787-8(1クラス324席)が3機あり、ANAグループとしては90機となる。
今回の発注変更による業績予想の見直しはなし。2026年3月期の通期予想は、売上高が2025年3月期比9.6%増の2兆4800億円、営業利益が1.7%増の2000億円、経常利益が3.0%減の1940億円、純利益が5.2%減の1450億円を見込む。
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