ANAホールディングス(ANAHD、9202)は、2026年度の航空輸送事業計画で、関西空港の発着便を大幅に見直した。全日本空輸(ANA/NH)が国内線の一部路線を運休する一方、グループで関空を拠点とするピーチ・アビエーション(APJ/MM)を増便。FSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)の役割分担を明確にし、関空の「ピーチシフト」を鮮明にした。

ピーチの活用で国内線を見直すANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ピーチは、全路線の運航規模を前年度比12%増に拡大。関空発着の国内線は、札幌(新千歳)線と那覇線を増便し、国際線も仁川(ソウル)や台北(桃園)線を中心に、需要動向に応じて柔軟に増減便することで、インバウンド需要を機動的に取り込む。
一方、ANA本体は関空のネットワークを再編する。国内線5路線のうち、羽田線は維持するものの、札幌と那覇、宮古、石垣の残り4路線は、需要動向や競争環境を背景に運休。一部日程は1日1往復程度運航する。再編により、伊丹-那覇線を夏ダイヤ初日の3月29日から1日4往復に増便するなど、新型コロナ後の国内線低迷への対応策として、高単価路線の収益性を追求する。
ANAの国内線では、関空のほか静岡も見直し、札幌・那覇の2路線を10月1日から運休する(関連記事 [1])。
関連リンク
全日本空輸 [2]
ANAの26年度計画
・ANA、静岡-札幌・那覇10/1運休 伊丹-那覇増便=26年度国内線 [1](26年1月20日)
・ANA、羽田-ミラノ下期増便 成田-バンクーバーは期間運航=26年度国際線 [3](26年1月20日)
国内線の状況
・スカイマーク本橋社長、国内線“利益なき繁忙”に危機感 国際線再開は「検討必須」 [4](25年12月15日)
・国内線は「赤字体質」出張減とドル建てコスト増で航空各社苦境、国交省有識者会議が初会合 [5](25年5月31日)
・兵庫県が航空セミナー 国内線課題テーマに11/6開催、本紙編集長も登壇 [6](25年10月14日)
・羽田の国内線発着枠、配分見直し延期 ANA系コードシェア「国が注視」 [7](24年6月26日)
IATA事務総長の見解は
・日本の国内線「航空会社多すぎない」IATA事務総長、成長鈍化も「重要な市場」 [8](25年12月10日)
ANAの737 MAX
・ANA、737MAXを6月導入 国内線機材更新 [9](26年1月6日)
・ANA、777X貨物機と737MAX発注 片野坂HD会長「安全性保証されていると確信」 [10](22年7月19日)
・ANA、737 MAX 8日本初導入へ 最大30機 [11](19年1月29日)