エミレーツ航空は、エアバスA350-900ULR型機をドバイ-アデレード線に投入し、これまでのボーイング777-200LR型機を置き換えた。超長距離仕様機で、最大約15時間、1万4000キロ超を無着陸で飛行できる。

アデレードに就航したエミレーツ航空のA350-900ULR(同社提供)
エミレーツによると、A350-900ULRの初便(登録記号A6-EXM)は現地時間12月1日にアデレードへ就航。同社のネットワークで同型機を受け入れる初の都市となった。座席数は3クラス298席で、ビジネスクラスは1-2-1配列の次世代シート32席、プレミアムエコノミーは2-3-2配列で28席、エコノミークラスは3-3-3配列で238席となる。同社のA350-900の通常仕様は3クラス312席(ビジネス32席、プレエコ21席、エコノミー259席)で、A350-900ULRは14席少ない。
ドバイ-アデレード線の運航スケジュールは、アデレード行きEK440便がドバイを午前2時に出発し、午後8時50分着。ドバイ行きEK441便は午後10時50分にアデレードを出発して、翌日午前5時20分に到着する。
A350-900ULRは、A350-900の航続距離を伸ばした機体で、ULRは「Ultra-Long Range」の略。燃料システムや翼端のウイングレットを改良し、燃料タンクを追加して航続距離を延ばした。初導入はシンガポール航空(SIA/SQ)で、シンガポール-ニューヨーク(ニューアーク)線に2018年10月11日から投入している。

アデレードに就航したエミレーツ航空のA350-900ULR(同社提供)
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