エンブラエルは現地時間10月1日、フィンエアー(FIN/AY)とグループで地域路線を担うノルディック・リージョナル航空(Norra、FCM/N7)によるリージョナルジェット機「Eジェット」の就航20周年を祝う式典を、フィンランドのヘルシンキ空港で開催した。

フィンエアーとNorraのEジェット就航20周年を祝う関係者(エンブラエル提供)
フィンエアーは、2005年10月1日にE170型機による初便をヘルシンキ-オスロ線で運航。1日の記念便となったオスロ行きAY915便(E190、登録記号OH-LKO)は、当時と同じ路線を飛行し、特別なコールサイン「FIN20Y」が割り当てられた。搭乗ゲートでは幹部のスピーチや記念品の贈呈、特別な見送りなどが行われ、午後4時10分に出発した。
フィンエアーのクリスティーヌ・ロヴェッリCRO(最高収益責任者)は、Eジェットについて「ヘルシンキ・ハブへの地域接続に不可欠であり、Norraの運航で高い定時運航率と信頼性が維持されている」と述べた。現在は客室のリニューアルを進めているという。
Norraはエンブラエル機を欧州各地で2012年10月から運航しており、マネージング・ディレクターのユハ・オヤラ氏は「Eジェットは運航の中核を担う信頼性の高い機材であり、フィンエアーの顧客に効率的で高品質なサービスを提供してきた」と語った。
エンブラエルの欧州・中央アジア地域を統括するマリー=ルイーズ・フィリップ シニア・バイスプレジデントは「2005年以来の協業は、Eジェットファミリーの価値を証明するものであり、他に類を見ない性能や乗客満足度を提供してきた」と強調。「この節目を共に祝えることを誇りに思い、今後の協業と成功を期待している」と述べた。

Norraが運航するフィンエアーのE190((エンブラエル提供)

Norraが運航するフィンエアーのE190((エンブラエル提供)

フィンエアーとNorraのEジェット就航20周年式典が開かれたヘルシンキ空港(エンブラエル提供)
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