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LATAM、E195-E2を最大74機導入 南米域内の接続拡充へ

 エンブラエルは現地時間9月22日、LATAM(ラタム)航空グループがE195-E2型機を最大74機導入する契約を結んだと発表した。内訳は確定発注24機と追加発注オプション50機で、2026年後半から引き渡される見通し。最初の納入先はLATAM航空ブラジル(TAM/JJ、旧TAM航空)で、今後グループ各社に拡大する可能性もあるという。

LATAMのE195-E2(イメージ、エンブラエル提供)

 確定発注分のカタログ価格は約21億ドル。今回の機材投資は、過去4年間で達成した堅調かつ収益性のある成長を基盤とし、南米域内ネットワークの強化を進める。最大35都市の新規就航地追加を視野に、各ハブでの運用柔軟性を高める。

 E195-E2は、3機種で構成するエンブラエルの次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズで胴体がもっとも長い機体。メーカー標準座席数は1クラス132-146席、3クラス120席となる。プラット&ホイットニー(PW)製GTFエンジンPW1900Gを採用し、空力設計の見直しや最新のフライ・バイ・ワイヤ技術などを取り入れ、座席あたりの燃料消費量を最大30%削減できる。

 LATAMグループの保有機材は現在362機で、エアバスのナローボディ(狭胴、単通路)機が283機、短期リースのエアバスのワイドボディ(広胴、双通路)機が3機、ボーイングのワイドボディ機が56機、貨物機が20機となっている。2021年以降、就航都市は129都市から160都市に増加しており、今回の発注も南米での事業拡充の一環となる。

LATAMのE195-E2(イメージ、エンブラエル提供)

LATAMのE195-E2(イメージ、エンブラエル提供)

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