日本航空(JAL/JL、9201)は7月8日、ボーイング767-300BCF貨物機による国際貨物定期便として、成田-台北(桃園)線(JL6787/6788便)を増便すると発表した。今年度上期計画を見直したもので、現在の週1往復を同3往復に増便する。

767貨物機による成田-台北線を増便するJAL=24年2月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
計画見直しは8月1日からで、夏ダイヤ最終日10月25日まで適用する。成田-台北線を合わせ、JALは767貨物機を夏ダイヤ期間中、計9路線を週29便運航する。9路線のうち、複数都市を巡る片道路線が2路線、成田と1都市を結ぶ往復路線が7路線となる。
JALは自社で保有する767-300ERのうち、3機を767-300BCFに改修し、2024年2月19日に就航。「BCF」はボーイング・コンバーテッド・フレーターの略で、最大搭載重量は客室だった「メインデッキ」の上部貨物室が32トン、改修前からある床下の下部貨物室が16トンの計48トンで、上部にはパレットを24台、下部にはパレット3台に加え、コンテナを9台搭載できる。
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