羽田－イスタンブール線就航で、ANAホールディングス（ANAHD、9202）傘下の全日本空輸（ANA/NH）がコロナ前から計画していた欧州3路線が出そろった。イスタンブールはトルコ最大の都市で、日系航空会社では初の直行便就航となった。
ANAがイスタンブールで開いた就航記念ガラパーティーで「飛んでイスタンブール」を披露する庄野真代さん＝25年2月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
日本人にとってイスタンブールという都市の名は、ある歌がきっかけで知った人も多いのではないだろうか。シンガーソングライターの庄野真代さんが歌う「飛んでイスタンブール」が、日本でイスタンブールの名を広めたと言っても過言ではないだろう。
「飛んでイスタンブール」は、成田空港の開港約1カ月前の1978年4月1日に日本コロムビアから発売。作詞はちあき哲也氏、作曲は筒美京平氏、編曲は船山基紀氏で、失恋した女性の心模様を歌った。
イスタンブール空港に着陸するANAの羽田発初便NH219便＝25年2月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAがイスタンブールで開いた就航記念ガラパーティーで「飛んでイスタンブール」について語る庄野真代さん＝25年2月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
現地時間2月12日、ANAの羽田発イスタンブール行き初便NH219便が現地へ到着。翌13日には就航を記念したガラパーティーがフォーシーズンズホテルで開かれ、初便でイスタンブール入りした庄野さん自身がパーティーで「飛んでイスタンブール」を披露。トルコ側の招待客も含め、会場は大いに盛り上がった。
歌い終えた庄野さんは「イスタンブールに来るのは9回目ですが、このような正式な場で『飛んでイスタンブール』を歌うのは初めてです。47年間この歌を歌ってきて、こんないい日を迎えるなんて本当にうれしいです」とあいさつ。庄野さんによると、ツアーで訪れた際に披露したことはあるものの、日系航空会社の就航記念という公式の場は、違った思いがあったと喜んでいた。
「飛んでイスタンブール」が発売され、成田が開港する1978年当時は「日本人はちょっと暮らしが豊かになって、海外旅行をしようかな、という気持ちが芽生えた時代でした」と話す。
パーティーの翌日14日はバレンタインデー。「失恋した女性がイスタンブールに来る、イスタンブールはとても温かく彼女を迎えてくれた、という歌。明日はバレンタインデーなので、続編はハッピーな歌になればいい」という庄野さんは、10回目のイスタンブールへの旅もANAで訪れたいという。
ANAによると、イスタンブール線はレジャー旅客が8-9割で、大半が観光需要だという。イスタンブールを拠点とするターキッシュエアラインズ（旧称トルコ航空、THY/TK）との連携により、トルコ国内や中東・アフリカへのコードシェア（共同運航）の拡大も夏以降に計画している。
＊写真は5枚。
イスタンブール県ベシクタシュの街並み＝25年2月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ボスポラス海峡対岸にあるイスタンブールのアジア側の街並み＝25年2月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
運航スケジュール
NH219 羽田（08:15）→イスタンブール（15:55）運航日：月水土
NH220 イスタンブール（18:10）→羽田（翌日11:20）運航日：月水土
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全日本空輸 [1]
イスタンブール線
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