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ANA系avatarin、遠隔操作ロボットで空港の生産性向上 国交省が採択

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)が出資するavatarin(アバターイン、東京・中央区)は11月22日、国土交通省が公募する「中小企業イノベーション創出推進事業」の空港分野に採択されたと発表した。アバター(遠隔操作ロボット)を活用し、空港の人手不足の解消を目指すもので、空港業務や人材のシェア、職場環境の最適化などを検証する。事業期間は2027年度末までで、ANAHD傘下の全日本空輸(ANA/NH)と共同で進める。

avatarinの遠隔操作ロボット「newme」を使った実証実験(同社提供)

 交付金の上限は5億2100万円。空港でアバターロボットを活用した遠隔操作による案内サービスや、ロボット導入により産休や育休、介護などで現場では働きにくい人が、在宅で空港の業務に携われるかなどを検証していく。

 また、一人で複数台のアバターロボットを動かすなど、人手不足の解消や生産性向上につながる活用方法を、空港を通じて検証する。

 avatarinは、中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社とともに、11月から自社のアバターロボット「newme(ニューミー)」を使った空港内での案内業務の実証実験を行っている。

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avatarin [1]

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