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JAL、電動水上グライダーの米ベンチャーREGENTに出資 25年実用化視野

 電動シーグライダーを手掛ける米リージェント(REGENT)は現地時間1月26日、日本航空(JAL/JL、9201)のファンド「JALイノベーションファンド」から出資を受けたと発表した。リージェントは2025年の実用化を目指している。

REGENTが開発中のシーグライダー「Viceroy」のイメージ(同社提供)

 リージェントによると、開発中の12人乗りシーグライダー「Viceroy(ヴァイセロイ)」は全電動で、既存の埠頭インフラを活用し、既存のバッテリーで最大180マイル(約290キロ)、次世代バッテリーで最大500マイル(約805キロ)を計画。3つの海上運航方式「浮遊」「フォイル」「飛行」に初めて成功した機体だという。

 2022年9月には、4分の1スケールの技術実証機による飛行に成功しており、2024年には海上での有人飛行を計画している。

 これまでに4500万ドル(約58億円)以上の資金を調達し、ハワイのモクレレ航空(MHO/MW)などから仮契約を含めて400機以上、金額ベースで約75億ドルを受注。JALの出資により、共同でシーグライダーのエコシステム開発に関する検討をしていきたいという。

 JALイノベーションファンドは、2019年に設立されたスタートアップに投資するJALのCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタルファンド)。超音速旅客機を開発中の米ブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic)などに出資している。

REGENTが開発中のシーグライダー「Viceroy」のイメージ(同社提供)

REGENTが開発中のシーグライダー「Viceroy」のイメージ(同社提供)

REGENTが開発中のシーグライダー「Viceroy」のイメージ(同社提供)

REGENTが開発中のシーグライダー「Viceroy」のイメージ(同社提供)

REGENTが開発中のシーグライダー「Viceroy」のイメージ(同社提供)

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