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HAC、サーブ2号機が12/26定期便ラスト 本邦航空会社で最後

 北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)は11月11日、23年前の就航当初から運航してきたサーブ340B型機のうち、最後まで残った2号機(登録記号JA02HC)による定期便の最終運航日を12月26日に決定したと発表した。釧路から札幌の丘珠空港へ午後0時40分に到着するJL2862便が定期便のラストフライトとなり、国内の航空会社が運航する同型機はすべて姿を消す。

丘珠空港に到着するHACのサーブ340B 2号機=21年11月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港に到着したHACのサーブ340B 2号機=21年11月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 26日の運航スケジュールは2往復4便。丘珠午前7時35分発の函館行きJL2741便を皮切りに、函館午前8時45分発の丘珠行きJL2740便、丘珠午前10時35分発の釧路行きJL2863便に投入し、釧路午前11時50分発の丘珠行きJL2862便が最終便となる。

 サーブ340Bは、HACが1998年に就航した当時から運航している機材で、全3機のうち3号機が2020年12月29日に退役済み。初号機は今年9月6日にラストフライトを迎え、2号機が最後まで残った。1998年5月に就航した2号機は、2016年に3機の中で最初に鶴丸塗装に塗り替えられた。後継のATR製ATR42-600型機も3機導入し、機材更新が今月完了した。座席数はサーブ340Bが1クラス36席で、ATR42-600は同48席で約3割増えた。

 定期便の運航終了後は、翌27日に売却整備を行う鹿児島空港までチャーターフライトを実施する。丘珠から鹿児島までは約8時間のフライトで、途中三沢空港と中部空港(セントレア)を経由しながら日本列島を南下する。

12/26運航スケジュール
JL2741 札幌丘珠(07:35)→函館(08:15)
JL2740 函館(08:45)→札幌丘珠(09:25)
JL2863 札幌丘珠(10:35)→釧路(11:20)
JL2862 釧路(11:50)→札幌丘珠(12:40)

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北海道エアシステム [1]

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