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日本空港無線サービス、関空にTETRA無線導入 22年4月から

 NTT東日本(東日本電信電話)の100%子会社である日本空港無線サービス(NAR、千葉県成田市)は、関西空港での空港MCA無線事業について関西エアポートテクニカルサービスと譲渡契約をこのほど締結した。2022年4月からNARが引き継ぐ。

NARがTETRAを導入する関西空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 NARは成田と那覇、中部(セントレア)の3空港で、業務用無線システム「TETRA(TErrestrial TrunkedRAdio)」による空港MCA無線サービスを提供。欧州統一規格の公共安全機関向けデジタル移動通信システムで、サミットやスポーツイベント、各国の軍や警察、消防、自治体と、さまざまな分野で導入されている。専用の基地局を設置するため、携帯電話網の輻輳(ふくそう)や障害の影響を受けない。

 関空のMCA無線は、今年度中にNARがTETRAへ更新し、事業譲渡が完了する2022年4月1日からサービスを提供する。移行の数カ月前から試用サービスを提供予定で、関空と周辺でサービスを提供する。

 無線端末はレンタルで、携帯型2種類、車載型2種類、卓上型を用意。付加サービスとして、関空と成田、那覇、中部の各空港間通信、テキストメッセージ、GPS位置情報管理、スマートフォン接続などを提供する。

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