Aviation Wire » ピーチ、中部－那覇・石垣就航　コロナで式典中止

　ピーチ・アビエーション（APJ/MM）は1月22日、中部（セントレア）－那覇線と石垣線の沖縄2路線を開設した。2路線とも1日1往復のデイリー運航で、中部－石垣線をLCCが運航するのは初めて。那覇線と石垣線の就航で、同社の中部発着路線は4路線に拡充したが、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により式典はすべて中止。初便の搭乗率はおおむね4割台だった。

中部空港を離陸する石垣行きMM487便の初便＝21年1月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　那覇線の運航スケジュールは、那覇行きMM481便が中部を午前7時25分に出発し、午前9時55分着。中部行きMM482便は午前10時35分に那覇を出発して、午後0時35分に到着する。

　石垣線は、石垣行きMM487便が中部を午後1時25分に出発して、午後4時25分着。中部行きMM488便は午後5時5分に石垣を出発し、午後7時25分に到着する。

　2路線とも新型コロナの影響により、1月から2月にかけて一部便を運休して減便する。

　大人の片道運賃は、那覇線が4590円から3万1190円、石垣線が7490円から4万8990円。機材はエアバスA320型機（1クラス180席）を主に使用する。また、3月から6月末までの搭乗日を対象に、フライトの変更手数料が無料の運賃「バリューピーチ」のセールを1月22日午後10時から26日まで実施し、新型コロナの影響で予定を立てにくい状況でも利用しやすくする。

中部空港へ到着する那覇発MM482便の初便＝21年1月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　初日の22日は、那覇線は那覇行きMM481便（A320、登録記号JA825P）が乗客79人（幼児ゼロ）を乗せて中部を午前7時30分に出発し、午前10時1分に着いた。折り返しの中部行きMM482便は乗客75人（幼児3人含む）を乗せて午前10時47分に那覇を出発して、午後0時46分に到着した。

　石垣線の初便は、石垣行きMM487便（A320、JA825P）が乗客79人（幼児2人含む）を乗せて中部を午後1時28分に出発し、午後4時35分に到着。折り返しの中部行きMM488便は乗客27人（幼児ゼロ）を乗せて午後5時16分に石垣を出発して、午後7時35分に着いた。

　ピーチは中部へ2020年12月24日に就航。札幌（新千歳）線と仙台線を開設し、ターミナルは同じくANAホールディングス（ANAHD、9202）傘下の全日本空輸（ANA/NH）と同様に第1ターミナルを使用している。関西空港と成田、新千歳、仙台、福岡、那覇に続く7つ目の機材を夜間駐機する「拠点空港」となった。

　今回の2路線開設により、那覇空港を発着するピーチの国内線は6路線、石垣発着は3路線となり、沖縄県内を発着する国内線は計9路線となった。

＊写真は10枚。