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エア・ドゥ、乗降ドアにロゴ掲出で道内観光支援 全14機、官民で「北海道ラブ」

 新千歳や旭川、釧路など北海道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP)は9月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で打撃を受けた道内の観光事業を官民で支援する「HOKKAIDO LOVE! プロジェクト」について、エア・ドゥ(ADO/HD)の機体に同プロジェクトのロゴを掲出すると発表した。エア・ドゥが運航する全14機にデザインし、道内への誘客をアピールする。

L1ドアに掲出した「HOKKAIDO LOVE!」のロゴをアピールするエア・ドゥの草野社長(左)と北海道エアポートの蒲生社長=20年9月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

エア・ドゥが機内で放映する「HOKKAIDO LOVE!」のPR動画=20年9月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ロゴを掲出するのは、エア・ドゥが運航するボーイング767-300型機6機と、737-700が8機の計14機。前方左側の乗客が乗降に使う「L1ドア」に、タテ18センチ、ヨコ37センチのデカールを貼付する。これまで767にはすべて貼り付け済みで、737には月内に修了する見込み。デカールをデザインした機体は8月29日から運航し、2021年3月31日まで運航する。このほか、機内では7月から「HOKKAIDO LOVE!」をピーアールする動画を放映している。

 ロゴ掲出を発表した4日は、新千歳空港でHAPの蒲生猛社長とエア・ドゥの草野晋社長がロゴをデザインした機体(767-300ER、登録記号JA613A)をお披露目した。

 同プロジェクトを進めるHAPの蒲生社長は「北海道にまた来たい、と思っていただけるようにアピールしたい」と述べ、来道者数の拡大に期待した。エア・ドゥの草野社長は「厳しい時期だからこそ“北海道の翼”として、今できる貢献を1つひとつ形にしていきたい」と語った。

 「HOKKAIDO LOVE!」のロゴ掲出は、航空会社ではエア・ドゥが初めて。HAPによると、今後は日本航空(JAL/JL、9201)が機内でのムービー放映や機内誌での特集が決まっているという。JALは機体へのロゴ掲出はしない。

 道内の観光産業は、新型コロナの感染拡大により来道者が減少するなど打撃を受けている。HAPと北海道、北海道観光振興機構の官民3者は6月17日からHOKKAIDO LOVE! プロジェクトを展開し、観光需要の回復を目指している。

 同プロジェクトは統一ロゴを作製し、道内の観光産業をアピール。特設サイトや各種SNSで情報を発信している。また、航空各社や旅行会社と連携した誘客促進キャンペーンの展開や、道外や海外との相互誘客プロモーションにより、道内への誘客を図っている。

 北海道庁観光局が公表している航空機と鉄道、フェリーを合わせた「来道者輸送実績の推移」によると、現時点で最新となる5月の来道者数は10万4800人で、前年同月比91.2%減と大きく落ち込んでいる。

エア・ドゥの767に掲出した「HOKKAIDO LOVE!」のロゴ(上)=20年9月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

エア・ドゥの767に掲出した「HOKKAIDO LOVE!」のロゴ(上)=20年9月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関連リンク
HOKKAIDO LOVE! プロジェクト [1]
北海道エアポート [2]
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